電験1種の勉強でおすすめする参考書や書籍

電気主任技術者試験(電験)

こんにちは、はっちです。

今回は、何をすればいいのかわからないレベルの電験1種対策で使用した本を紹介したいと思います。比較的読みやすく面白い本と思った本をピックアップするようにしていますので参考にしてください。(過去問関連を除く)

とにかく知識を吸収したいという人にもおすすめです。

とにかく無い電験1種の参考書

一昔前は電験1種を勉強しようにも、ほぼ過去問以外の書籍はありませんでした。

また、その過去問についても古いものは絶版になっており、メルカリ、ヤフオクなどで高値で取引されています。

勉強の主役は過去問になってしまいますが、公式解答だけでは私のレベルではついていけません。

電験1種は範囲が膨大で、それこそ100V200Vの低圧の施設管理から50万Vなどの超高圧の範囲、直流電源や電池など項目を挙げればキリがありません。

ですが、電験の歴史は古く、関連雑誌の新電気などは昭和22年に第一巻がオーム社より発行されています。(休刊中ですがオームに至っては1914年(大正3年))

それこそ手に入らない過去問ではありますが、いまだにそれらの問題から得られる知識は多いです。

ぜひ、本当に古い過去問(昭和の問題は中々すごい)も見る機会があれば見て頂きたいところですが、まず最初にお勧めするのはやはりこちら。

現在のところ、最新の年度~平成21年までの過去問を全て網羅している過去問集です。

それぞれに詳細な解説が付けられており、もうこれで十分じゃないの?と思うような内容の充実っぷりですし、最近の問題の出題の仕方、傾向を知るためにも必要と言ってもいいぐらい十二分に過去問研究することができます。

ただし、平成21年よりも前の過去問からも出題はされています。時間があればそれよりも前の過去問が解いて見たくなるものです。

現在電気書院さんから発売されているこの10年分の過去問集は現在第4判です。

フリマサイトなどで高値で取引されているのは、この初判~3判なので注意してください。

公式HPでも平成21年までの過去問と解答例を見ることはできますが、それ以前の問題については今のところ確認する方法がほぼありません。

メルカリやヤフオクで取引されている本は、幾多の死線を乗り越えてきているのか状態の良いものはほぼありませんが、それでも利用する価値は大きいです。

ただ、過去問の中には良問とそうでないものもあります。

全て必要ではなく、本来であれば現在でも通用するような良問を選択して勉強したいと思うものです。(実際に駄問と言われる問題は非常に少ない(と思っている)のですが)

そんな中、今年度電験1種に救世主が表れました。

この問題集は過去に出題された問題を厳選して、必要な知識を解説してくれている参考書になります。

平成10年ぐらいまでの過去問集を所持している人にとっては必要のないものかもしれませんが、そうでない人にとっては非常にうれしい問題集ではないでしょうか。

内容は過去問の解説にとどまらず、関連知識の解説もされており、幅広く知識を吸収できる内容となっています。

ただでさえ、電験1種の内容で参考書を作るのは途方もない労力がかかる上に、それを必要とする人は二次試験用としては毎年数百人しかいません。

売れる数が少ないことが分かっているのに作ってくれた。

その思いがとてもうれしく感じます。

これに至っては、電験王さん、山岸さんも同様です。

すごい人たちです。

 

続いて紹介するのは、過去問と似た雰囲気はありますが、論説対策として必要なことをぎゅっとまとめた参考書があります。

テーマ別でそれぞれ分かれており、電験に必要なところ、技術士に必要なところなどの印もあり、勉強しやすく、また、内容が掘り下げすぎておらず、試験に必要な範囲にとどめて解説していただいています。

過去に出題された問題を参考にしており、論説で固くとっていきたい人にとっては非常に便利な参考書かと思います。

続いて紹介するのは一次試験の最難関”理論”科目の参考書です。

電験1種理論では今まで見たこともない、divやrotなどの数学記号が出てきます。

それらが何なのか、またどのような時に使うのか。

そういった高度数学の基本的なところが詳細にイメージと共に解説されています。

躓いている方がいらっしゃいましたら、ぜひ手に取ってみてもいいのではないでしょうか。

 

ここまではダイレクトに問題を解きに行くための参考書でしたが、ここからは、今まで見たことの無い問題、さらに次へ進むこと念頭に置いたときに役に立つ書籍を紹介します。

表示の難易度と読み方について

本の名称と共につけている難易度は、内容の難しさというよりは、読み進めるためにどれだけ電気の知識が必要か。という点に注目した難易度です。

難しいものと同時に読みやすさを記載してみましたので、難易度が高くても読みやすいものは、自然と理解していけるのではないだろうか?という意味合いで取っていただければと思います。

またこれらの本の内容は論説対策として読んでいましたが、1種の論説対策としては深すぎる点が多く見られます。

試験対策であれば、過去問を見つつ、どこまで知識を入れれば試験で論説できるようになるか。

という点を意識しながら読んでいくことをお勧めします。

では早速行きたいと思います。

電力系統 難易度4 読みやすさ3

まず最初に論説強化に!と思って手に取った本がこちらでした。

系統電力を中心に電力系統全体を紹介してくれており、難易度としても難しいのですが分かりやすく書いてくれています。

論説対策として読むには一番良かったのではないかと感じています。

発電所から始まり、送電、配電系統、そして、広域的な運用など上流から順番に解説してくれており、技術的なぜなぜ?ができるだけ分かるように書いてくれています。

電験1種に限らず、2種の人にもお勧めできる本です。

昨年度第2判が発売され、分散型電源や直流電源、電圧不安定現象に関する解説が追加されました。

施設管理側では中々見えてこない電力系統の考え方、制御、リレー方式など、詳細に解説されおり、入門書との位置付けではありますが、

1種合格者にとっての入門書。

という感じにも取れるような内容となっています。

そうは言っても読みにくいわけでは無く、知識を得やすいように分かりやすい構成になっています。

個人的にかなりおすすめな本です。

一点注意点としては、やはり内容が深いところでしょうか。ついつい論説問題で余計なことまで書きたくなるかもしれません。

電気技術者の基本知識シリーズ 難易度4 読みやすさ2

このシリーズもまた、電気の広い範囲からピンポイントで色々と解説してくれています。

内容も論説で出題されそうなものが多く、こんなものがあるんだ~と色々と参考になります。

中にはかなり深い(と思われる)内容もあるため、論説対策としては取捨選択が必要になりますが、そうは思っていても、次のような出題されないと思っていても出てくるものもあるため注意が必要です。

例:変電所の耐震設計基準

静的設計基準とか動的設計基準とかすっ飛ばしてみていましたが、平成18年などに耐震設計について出題されていますし、近年の一次試験でも出題されていますので出題される可能性はあると思います。

また書かれたのが結構前のため、上記のような耐震設計基準などはさらに見直しがされている点などに注意すればかなり幅広く知識を入れることができます。

難点としては3冊もあるので、中々読むのは大変です。

大規模停電の記録 難易度2 読みやすさ4

過去に起こった大規模停電の時の対応、また、あまり知られていなくても、配備されていた系統リレーの活躍により停電規模を抑えることができた話、また海外の大規模停電の話なども掲載されています。

この本は、ただ大規模停電の記録をしているのではなく、過去の事故の記録から、どのような対応策を展開していったか。というところが非常に面白いです。

ギャロッピングにスリートジャンプ、脱調分離リレーや、周波数変換所の電力融通制御など、ただ覚えるのではなく、こういう事故があったから、こういう対策をした。

という流れが非常に分かりやすく書いてくれているので、読んでいるだけで覚えてしまいます。

記憶に新しい北海道ブラックアウトなど、臨場感があって読み応えのある内容になっています。

電力エネルギー産業を変革する50の技術 難易度2 読みやすさ5

電験というよりは技術士の視点になってしまいますが、OCCTOによる広域的な運用、制御また、配電系統におけるスマートグリッドの構築、VPP(Virtual Power Plant)の活用など比較的新しい技術の導入についてまとめられている本です。

1単元4ページ程度とかなりまとまっているため、読みやすく、分かりやすく書かれています。

論説対策としても、近年再生エネルギーの話題が出されたりしていますし、対応するGFM(グリッドフォーミングインバータ)など、安定化技術も注目されています。

視野を広くとるためにもおすすめしたい1冊です。

徹底攻略電験1種一次試験 難易度3 読みやすさ3

え?一次試験が論説対策?

と思われるかもしれませんが、過去に出題された問題を見ていると、一次試験からの出題も多いです。

今年2種で出題された、各種探傷試験は1種一次試験で出題されています。

ですが出題形式も知識の深さも違うためそのまま穴埋めしているだけでは足りません。

二次試験対策としての使い方は、一次試験のように選択肢から選べるようになる勉強ではなく、選択肢無しで言葉を埋められる勉強です。

一度一次試験の過去問を勉強してたのですが、論説対策として見る一次試験電力科目は中々面白いです。他の解説書とは別の視点から書かれていたりするため、再度知識を補強することも可能です。

意外かもしれませんが、試験会場に持って行って直前で復習したいと思った参考書はコレでした。

R7年の2種の二次試験では一次試験の選択肢が無いバージョンの問題がいくつか出題されました。

1種でそれが採用されるわけではありませんが、可能性も含めて広く勉強しておくという考えで勉強しても良いかなと思います。

 

色々と見ておかないと、と思う気持ちもありますが、やはり論説できる程度には理解しながら進める必要があるため、結構勉強時間を取られてしまいます。

特に試験前は手を広げすぎると、不安だけが大きくなってしまいます。

お気に入りの一冊を見つけて、熟読して理解することも、そこから知識はどんどん広がっていきます。

やり方は様々。

モチベーションの上がるやり方をしていただくのが、頭への定着もいいのかなと思います。

それでは。

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