昨年、合格するつもりで臨んだ二次試験は、今思い返せば明らかに実力不足でした。
今年はその対策も含めてのチャレンジです!
今年の受験の様子、問題の感想などを記事にしておこうと思います。
昨年度の様子はこちら
昨年度の反省点と二次試験対策
昨年度落ちた理由は計算問題の安定度の低さ。
計算ミスから、答えが想定していたぐらいの値にならず混乱。
差し迫る短い時間の中焦りが極度に大きくなり、まともに頭が働かなくなりました。
ですので、今年の重点課題は論説の強化(・_・;)なんで
本来ならば計算問題のミスを少なくするのは計算能力の強化ですが、これを対策するのは正直辛い。
学生時代ならともかくも、似たような桁数の多い計算を何度も訓練のために解くのは本当に苦行です。
新しいことを覚えたりするのは楽しいので、できればそこを勉強のモチベーションの維持に使いたい。
なので。
計算問題をゆっくり解けるように、論説を取る!
というのが目標でした。ただ、そのためには1種の論説対策という、途方もない知識量が必要になります。成功するかは出題運にも左右されます。
とにかく色々な知識を興味を持って吸収する。
これに心掛けて勉強を進めていました。
もちろん計算問題も解いていきました。
電験1種 二次試験の会場
さて、ついに当日です。緊張で前日2~3時間ぐらいしか寝付けないのはいつものこと(TT)
寝不足と緊張のどきどきをしながら会場に入ります。
会場は大学の講義室。隣とは一席空いており、前の人は目の前。
二次試験はもっとゆったりかと思っていたのですが、かなり狭い感じでした。
マスクは各自の判断に任せますというアナウンス。
重要な隣の人は、結構おじさん。(お前がいうなとか言わないで(´・ω・))
テトリスのような大きな光る時計を持ってきており、なぜかサイドにLEDがついていて若干まぶしいのですが、あれは時計なので良さそうです。
定規が透明かそうでないかを確かめるよりもそっちの方がダメな気がしますが、時計は計算機能が無ければよいようです(知らんけd・・)
10:00 電力管理 試験開始
さぁついに試験開始です。
まずはすべての問題を確認して、6問中4題を選びます。
重要なのは論説が解けるかどうか。計算問題の時間を取るためにここは重要です。
問1 タービン発電機の水冷却問題
た、タービン発電機?今年は水力の年のはずなのに。。。
と思いはしましたが、一次試験で汽力発電として原子力発電が出題されたので、火力発電については少し警戒はしていました。
自分としては出題されても火力は計算問題で、水力は論説が来るだろうと予想していましたが。。。
それも外されて火力の論説問題のみでした。
ただ、内容はどこかで見たことがある。答えは思い出せませんが、水を使うメリットは何だろう?こんな身近にある液体を使ってこなかった理由は?
と考えたのを覚えています。
だが答えは思い出せない。保留です。
問2 SF6ガス絶縁変圧器についての論説
ガス絶縁変圧器が広く使われるのには理由があります。採用する理由からその特性を理解していた上で論説します。
ただ、これは、Xのフォロワーさんと一緒に問題を出し合っていた時に似たような問題をやった。
書けることはたくさんある。これは取りに行こう。
問3 送電端と受電端の電力円線図
ついに来たか電力円線図。
そろそろ来そうなのでは?とフォロワーさんとも話していた。
ただ、抵抗成分を含む送電系統は色々と計算がやっかい。
難しそうだし作図もある。別の問題を見ておこう。
問4 送電線の2相短絡事故の計算問題
ここで2相短絡か。近年の傾向的に2相短絡は問題が作り易そう。
対称座標法を使うのであればそこで点数が稼げるし選ぶのもあり、かと思いましたが、今回はその結果をそのまま使う感じ。
そして気になったのが、系統の力率悪いな。ということ。
今までの勉強で大体数値の規模は見ている中、いつもより悪い力率がどう影響してくるか不安でした。とりあえず保留。
問5 分散型電源の電圧上昇問題
分散型電源を接続することで配電系統の電圧上昇を求める問題です。
通常とは逆向きの電流に対し、適切に対処できるかどうかというのが難しいところ。
ただ、途中に証明する必要がある近似式が表示されており、この近似式が使えるのなら、系統の条件としては位相差は無く計算量も少ないはず。
これはフォロワーさんが出してくれた問題にかなり近い。答えの道筋もわかる。設問は違うが条件も一緒。
これはありか。
問6 周波数変動に関する論説問題
系統周波数の影響とそれに対応する発電所側の論説問題です。
系統の問題は色々なつながりが見えてくるので好きなんです。
これは取りに行こう。
選ぶ問題は問1,2,6の論説
まずは解けそうな論説を埋める。
問2を埋め、問6も・・・定周波数を答えさせるんかい!バイアス制御の方かと思って書いていた(汗)
問1は悩ましいけれども、水冷却は気を付けることはこういうことだろうと想像しながら書く。物理量とか書いてあるが、問われていることはそれほど難しく考えなくても良いはず。
間違ってはいないだろうきっと。
3問論説を解いてきて、残すところは後1問。時間は1時間20分程度ある。
これだよこれ。この状況を望んでいた。
計算ミスの大敵は時間と焦り。
さぁ、どの問題を解くか。
問5の分散型電源の問題は恐らく完答できる。だが、見たことある問題は先入観で解いて間違えてしまう可能性もある。
よし、ここは面白そうな問3の電力円線図の問題で行こう。
送電端の円線図の記載があるから、受電端の円線図を求めていくような問題だろう。
・・・
なるほど。こうなるのか。と思いながら完答。
若干の違和感があるけど、まぁ大丈夫だろう。
残り1時間。
期待していた以上の出来。論説はできたと思っていても満点は無いだろうから過信はできないが、いい感じではないだろうか。
時間もある。急いで書いた汚い論説の文字を直しつつ、計算も見直しつつ時間を過ごす・・・
・・・
もうすぐ終了時間だな。
・・・ん?
問3の違和感が何だったのかやっぱり気になる。改めて問題文を確認してみると気が付いてしまった。
「送電端の円線図を求めろ・・・?」
送電端の円線図が書いてあるから、受電端を求める問題だと思い込んでいた。
実際に受電端を描けという問もある。
ただ問われているのはそうじゃない。書いてある送電端の式を求めろという問題だ。
時間は・・・残り10分!
急げ、やり直しだ!
手が震える。一つ一つ式を修正しながら書くが細かい字が書けない。
分数の長い横線はみみずが張ったようなぐねぐね。まっすぐ書けない。
焦る。早く。間に合うか。
なんとか形になった気がする。ちょっとミスってても少しだけの減点のはず。
時間ですので解答を止めてください。
心臓がばくばく言っている。大きく息を吐く。辛い。
なんだか2種のときもこんな感じだったなと思い出す。
何はともあれ、論説重視の作戦は上手くいったのではないだろうか。
1種電力管理の令和4年と比較しての難易度
難易度の予想は昨年受験したR4年度の難易度と、昨年の自分のレベルとを思い出して、今年の難易度と比較しています。
できるだけ客観的な視点で昨年度の自分の実力を思い出しながらみると。
昨年の実力だったとしたら今年の選択は問2,3,5,6。
ただ、それぞれ半分行けるかどうか。
問1、4に至っては手を付けることができなかったかもしれない。
昨年の問題であれば計算ミスはあっても、選択しなかった問題も含めて完答できたものもあり、ある程度は解けた。(ダメだったけどさw)
今年はそれすらできない問題。
電力管理の難易度としては高めではないだろうか。
そして後で火力発電の水冷却についての資料を探してみたけど見当たらなかった。
一体どこで見たのだろう。。。
後半戦、機械制御に続きます。
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