電験2種の一次試験と二次試験の関連と越えなければいけない理由

電気主任技術者試験(電験)

こんにちは、はっちです。

電験は難関の3種の後に2種、1種とさらに難関試験が用意されています。

3種が合格率8%程度の試験にも関わらず、その試験が最も簡単とかあたまおかしいんじゃないの?

というのは常々思っています(ぉぃ)

まぁ、それぐらい重要な設備をまかされる資格ですのでしょうがないのですが、それはそれでおいておくとしまして。

2種以上の試験については一次試験と二次試験が用意されています。

3種の試験課目である4科目がそのまま一次試験として待ち構えているという状況ですが、本番はその後の鬼の二次試験。

それらの関係と対策。また一次試験を軽んじてはいけない理由を書いていきたいと思います。

いえ、軽んじれる人は軽んじて二次試験対策してください。鬼対策は早い方がいいです。きっと。

電験2種一次試験は後に続く重要な知識を得る場所

2種一次試験は優秀な人からすれば、

3種合格できるんだったら2種の一次は少し勉強すれば大丈夫だよ。

なんてことを言われますが、これは3種の勉強時代にしっかり内容を理解している人に言えます。

そうでなくて自分のような暗記だけしてなんとかなっちゃった、なんて人はかなり苦労します。

また、その「少し勉強すれば。」という言葉も怪しいものです。3種取るのに1000時間の勉強が必要と言われていることから、300時間ぐらいでも少しと言われるかもしれません。

300時間は毎日休まず帰宅後に2時間勉強しても5か月程度かかります。全然少しじゃありません。

ただ、ここの一次試験は重要です。二次試験も見据えて強化できるところは強化していく必要があることから、科目ごとに見ていきたいと思います。

2種理論科目

言わずと知れた2種一次試験最難関科目です。

ですが、この最難関を抜ける実力を付けないと、到底二次試験は受かりません。

必要なのは計算力。そして、柔軟な頭の回転です。

理論科目はほぼ同じような問題は出題されません。その場で考えて解く必要があります。

演習量をとんでもなく多くすれば柔軟な頭の回転はそれほど必要ないかもしれませんが、必ず必要なのが計算力です。

ここである程度の計算力を身に着けておかないと、二次試験の短い時間内に膨大な計算を解くことは難しくなります。

また、試験時間が短いため、心の余裕のためにも、早い計算力が必要です。

 

ちょっと脅しかけるような感じになってしまいましたが、実際のところそこまで構えることは無く、問題をこなすことで計算力は身についていきます。

自分は計算苦手だから・・・

なんて思っている人も多いかと思いますが、全然計算量が少なくない3種をクリアしてきています。すでに普通の人なんてゆうに超える計算力をお持ちのはずです。

その演習の段階で大事なのは、いかに早く解くか。ではなく、公式などをいかにうまく使いこなすか。

頭の引き出しに入れた必要な公式と手順をいかに早く引っ張り出し、問題を解くのに使えるかということが大事です。

そのためには演習問題を多く解く必要があります。慣れは大事です。

2種電力科目

比較的合格率が高く、安心できそうな科目”電力”ですが、実際にはそれほど簡単ではありません。

受験者の内訳をみていると、2種、1種と電力会社関係の受験者が増えてきています。

当然ですが、電力機器に触れる機会も多いでしょう。

もちろんその方たちにも専門とする分野があるとは思いますので得手、不得手はあると思いますが、やはりこの電験という試験において得手があるのは大きいです。

大海原を海図無しで出発するか、よく行く航路だけ熟知しているかぐらいの違いかもしれませんが、少しでも安心できる航路があるということが、心の支えになります。

ちなみに自分は現場の主任技術者です。現場の機器のさわりぐらいは知っていますが、

1種、2種となると航路が無くなるんですよね・・・(TT)

3種のときなんか、裸で地平線まで行ってみようぜ!的な感じです。

当然、おぼれました。

ですが、この電力という分野は色々なところにつながっていきます。

出題される問題は、ほぼ文章題で計算問題は出題されませんが、結構深いところまで出題されます。

ここをしっかり勉強しておくことで、次の電力管理と戦う主軸を作ることができますので、がんばって理解してください。

最初は分からなくても飛ばせばいいです。ふと他の単元で振り返ることもあります。

分からない!まぁいいや!と思うだけでも一歩前進です。

どこかでつながることがあります。

大丈夫。そういうところはみんな分かりません。

こらこら、と思うかもしれませんが、実際にそうなんです。

多くの人が、

まじで何言ってるのか全然わからない。

という経験をしてきているはずです。(当然私も。1種受けるぐらいになってもそうです)

2種機械科目

範囲が膨大で覚えることが多い機械科目。3種まではここを苦手とする人が多いですが、2種以上になってくると、ここを得点源にする人が多くなってきます。

4機はもちろん、半導体、自動制御は二次試験にも使われるためその基礎作りにも重要です。

ただ、2種の一次試験では計算問題はあまり出題されません。その理由は、二次試験で多大な計算力を求められるからだと思われます。

2種、1種二次試験の機械制御科目ではほとんど論説問題は出題されてきていません。(計算問題の中に論説が入るケースはあり)

少しずつ論説が復活してくるような気がしますが、やはり1題まるまる論説は出しにくいのかもしれません。

また、照明、電熱、電気化学などは二次試験ではほぼ出てきませんが、一次試験では出題されます。

別資格ですが、エネ管(電気)などでは重要な範囲になりますのでどちらかで勉強しておくと、1種一次試験まで使えますし、電気化学は貯められない電気を蓄電するための手法として今後も活躍の場は多くなると思われます。

2種法規科目

二次試験では出題されない・・・ような気がする法規ですが、二次試験の問一つがまるっと法規の年もあれば、電圧調整の範囲が適正であることを示せ。のように問題の中に含まれることもあります。

一次試験が終わって、ほっとすべて忘れてしまうのではなく、重要そうな分野は押さえておくと、案外本番の得点源になる可能性もあります。

自分は選択肢無しの穴埋め苦手なのでほとんど触れませんが^^記憶力がしょぼい。

一次試験の勉強は二次試験の基礎になる

冒頭で出てきた、3種合格できるなら2種の一次試験は少し勉強すれば大丈夫だよ。

との言葉は、確かにその通りだと思います。

ただ、それができている人は本当に少ないでしょう。しかしそうでないとしても、一次試験の勉強をしっかりしていれば間違いなく二次試験につながります。

その基礎知識を使用して一次試験終了後の二次試験に効率的に臨めます。

その効率の良さは二次試験の勉強に非常に重要です。

記述式の試験において、最初の一文字を書き始めるためには、ある程度答えの道筋を立てる必要があります。

正直なところそこが難しい。

ですが、一次試験の知識のおかげで、一歩、もしくは半歩だけでも進めるかもしれません。最初の一語を書くことから難しい記述式二次試験においてそこは非常に重要です。

難関の一次試験を突破した中での二次試験の合格率は10~20%程度。果てしない気がしますが勉強しないと受かりません。

裏を返せば、難しすぎる!と思って勉強できなかった人はまず受かりません。

諦めなければ2種は合格できる範囲では無いかと思います。

継続は力です。がんばってください!

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