受験してきました。エネルギー管理士試験。
コロナの関係で開催が心配でしたが、運営の方々、そして受験者のみなさんの協力もあって無事受験することができました。とても広い会場はそのためだったかもしれません。
大空間はなんだか気持ちいいです。
試験を受けてきた感想を記録しておきたいと思います。
令和2年度のエネルギー管理士試験の合格発表は10月中旬とのこと。おおよそ10月9日前後が発表日になるかなと思います。
2020年エネルギー管理士試験(電気)の科目ごとの感想
令和2年8月30日(日)
例年より遅い試験日となったエネルギー管理士試験。
暑い日が続いており会場の環境が心配でしたが、会場は涼しく、試験者同士も密にならないように間を空けて配置されていました。
入り口では検温+簡単なアンケートを渡して入室。
見渡した感じ、比較的年齢層は高そうで30代の人が一番多いような感じ。
若い人もいたけど大学生ぐらいだろうか。
やっぱり男の人だらけですね。
空席は1時間目の課目1、次に4時間目の課目2が多かったですが、2・3時間目の課目3、課目4は座席がかなり埋まっていました。やはりその2課目が強敵のようです。
わかりにくいですが、時間割はこんな感じです。(電気)
一時間目:課目1 エネルギー総合管理及び法規(80分)
二時間目:課目3 電気設備及び機器(110分)
三時間目:課目4 電力応用(110分)
四時間目:課目2 電気の基礎(80分)
さぁ試験開始。ただその前に確認しておきたいことがありました。
エネルギー管理士試験 計算はどこでするか?
まず一番気になっていたのがメモスペース。エネルギー管理士試験は記述試験ではないのですが、結構複雑な計算問題が出題されます。
計算過程をしっかり書いておくことは、後で見直しにも役に立ちます。このスペースが取れるかどうか。すごく気になっていました。
残念ながら用意されているものは無し(汗)
たまに余白ページもあるけど、計算に使ってね!という感じではなく、冊子の都合な感じ。
特に今回の場合、特に電力応用問題は余白が欲しかった。
1時間目 課目1 エネルギー総合管理及び法規
例年似たような条文から、穴埋め箇所が別々で出てくる事が多い課目1の法律部分。
うん?難しくない?
近年改正された連系事業についての問。
水蒸気と二酸化炭素の温室効果。
初見の問題が多く結構苦戦。
後半の計算問題は確実に取らなければ。
2時間目 課目3 電気設備及び機器
比較的解きやすい問題が多いが、太陽光発電の種類については近年出題されていない。もう流行が廃れてきたかと思いきや、まだまだ出題される様子。
続く問題は工場負荷の日負荷曲線と損失の計算。
この問題は計算量が多い。
ここは計算ミスしないようにしたいところ。(ミスった^^;)
その後も不注意でやられる問題が見られる。
気が付いたのはテスト終了後。あかーん。
3時間目 課目4 電力応用
試験開始前、表紙から見える中身の円盤のような図を見て嫌な雰囲気を感じる。
開始の号令の後、開いてみるとただの基本公式の問題だったので誘導に沿えば問題無さそう。
続く問題は巻き上げ機。これは結構前に出題されたな。
悩ましい問題だけども、問題文にヒントがたくさんあるため解きやすかった。
続く問12。
見た目ナニコレ問題。こういう問題はなんとなく解けることが多い。
うん、やっぱりだ。
まとめられるところはまとめて計算。ただ余白が足りない。
スミの方に小さく書いていたらやっぱり計算ミス。これも試験後に見つかり悶絶。
続く問はポンプの問題。
ポンプの問題は出そうだと思ったけど、計算問題ではなくまさかの知識問題。
2013年に出題されたのと同様だったのでなんとか・・・と思ったら比速度の意味を間違えた。
比速度の大小って間違えやすい(泣)
続いて選択問題に突入。電気加熱を見てみる。
加熱原理や特徴の基本問題。
そして続く連続搬送加熱炉の問題。
敢えて比熱で数値を与えないあたりやらしい。ただそこに気が付けば行けるはず。
続いて電気化学。
こちらも最初は基本的な問題が続く。かと思ったら苛性ソーダの問題。
半反応式しか書いていなく中身に自信が無かったので途中まで解いてパス。
どちらにしようかと思う照明問題。
照明の知識問題は実体験から何となく答える。
続く照明計算が中々厳しい。
絵を書いてイメージしながら解く。
最後の3)は図の意味が見えたら簡単。ただなんでいきなり8000[lm]なのさ。同じように見落とした人は他にもいるんじゃないでしょうか。
このミスには当然のように気が付かず、選択問題は電気加熱と照明を選択。
電力応用は、得意か苦手かと言われたらかなり苦手なところが出題された感じ。
今までと違い電力応用のイメージが変わるような出題形式だったので面食らった人も多いのではないかと思います。
4時間目 課目2 電気の基礎
タイトル詐欺の課目2 最後の課目。後80分やりきろう。
以前に一度出題されているコイルとインダクタンスの問題。
一番悩ましい相互インダクタンスの+と-が与えられているので嬉しい。
続く三相平衡回路は標準的な問題。ベクトル図も書きやすく慣れにちょうどいいかも。
自動制御及び情報処理
いきなりやられた。まさかのボード線図。ゲインについては近年では見たことないから電験などでやっていないと辛い問題だったかも。
情報処理は昔の知識が使えたから良かった。そして普通に間違えた(汗)
電流・圧計は中々の問題。
内部抵抗については苦手な人も多いかもしれない。
湿度計は初見。ナニコレ。
兎にも角にも、一日4課目集中は疲れた。
ツイッター見てると早くも解答速報が。
みなさん本当にすごい。
ただ、心の平穏のためになるべく見ないようにしました。
既に頭の中でミスを見つけて、悶絶ぐるぐるモードでしたので^^;
令和二年度のエネルギー管理士試験を受験してみて。
定型問題が多いエネルギー管理士試験の中で、初見もしくは久しぶりの問題が多かった印象。特にその中でも課目4はしっかりと電力応用のために勉強していないと厳しかったのではないでしょうか。
課目2の湿度計の問題は初見だけども選択問題なので、他の問題が解ければ例年並みかなという印象。自動制御は厳しいか。
課目3は近年よりも易しいが、それほど簡単になっているでも無い感じ。
そして課目1は法規部分が難しかった。電気も熱も共通科目なので、熱で受験した人としてはどうなんだろう。
試験会場の雰囲気
コロナだから人数が少ないかと思っていましたが、そんな事無さそうな感じでした。
会場も大きく、部屋もたくさんあり人と人との距離もそれなりに離れていました。
ただ、若い方が多いからか、廊下などで騒いでいる人が比較的多い印象。
試験中、途中退室OKの時間帯になってすぐに退出するのはいいのですが、外から声が聞こえてきます。
そしておそらく知り合いと答え合わせした結果。(だと思う)
やべー!まじかー!!帰りてー!!!
のコンビネーションで5回ぐらい連呼していた。
さすがに多い。何回言うんだ(笑)
途中から、
もう一回くるかなw
などと良からぬことを考えていましたが、心の内を察しようとするとちょっとかわいそうになってきます。
ただ、時間に余裕がある人はいいけど、切羽詰まっている人にはかなり迷惑だったのではないだろうか。
結局、見かねた監督官が注意しに行った様子。
出入り口付近の席の人の心中お察しいたします。
自分は1日4課目はオーバーワーク気味。
見直しも含めて2周ぐらいしているのとプレッシャーに寝不足で通常の2倍ぐらい疲れるので休む時に休みます。
なんなら試験時間中でも休みます(笑)突っ伏したりはしませんが、目を閉じて休んでます。
朝9時~夜18時ごろまで。厳しさは電験3種並み。
受験された方、長時間の試験お疲れさまでした!
自己採点したい方は既に9月2日(火)に公式回答が公表されていますので見てみてください。
合格発表は10月中旬のようです。
同HP上で公表されるようですので、しばらく待ちたいと思います。
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