こんにちは、はっちといいます。
仕事をしていて、ふと思うのですが、事務系って何しているんだろう?
庶務は給与や人事だけれども、経理が行っている会計ってどんなものだろうか。
気になってはいたのですが、そこで用いられている簿記を勉強しようと思っては、分からなくて挫折してしまうということを繰り返していました。
電験もひと段落してますし、技術士としての幅を広げることにもつながりそう。
そろそろやってみようかな。
そこから、勉強、ネット試験(CBT試験)での合格までの体験記を書いてみたいと思います。
簿記は3級といえどもさっぱり意味が分からない
今までの生涯の中で文系的な資格は取ったこともチャレンジしたこともありません。センター試験ぐらいです。(今は大学入学共通テスト)
年齢を重ねてからというもの、覚えることの多そうな文系資格の受験にはかなり不安がありました。
まだ数字が多いから比較的取り組みやすいかも?
と思ったのも簿記受験のきっかけです。
とは言っても、実は簿記の勉強しようかなと思ったのは最初じゃありません。
2年ほど前に見てみたのですが。。。zzz
すぐに意味が分からず寝てしまいました。
その後も何度かチャレンジしましたが。。。ダメでした。
会計は学問。しっかり学ばないとわからない。
簿記3級は入門編。そんなに難しくないでしょう。
なんて軽く思っていましたが、参考書を購入したり、図書館で初歩の会計の本を読んでみましたが、
さっぱり訳が分からない。
「簿記は企業の業績を把握するために必要なんですよ~」(ふむふむ)
「費用勘定毎に仕訳する必要があるんですよ~」(ん?ふむ)
「借方と貸方があって、それぞれの名称に意味は無いんですが、貸借は一致します。」(ぇ?)
はい、わかりません。
いや、きっと分かる人には分かるとは思います。
使用した参考書もわかりやすいはずです。
ただ、もういい歳ですので、理解しないことには前に進めません。
まずは色々と受け入れなければならない。
だけども、何を受け入れて、何を理解しなければいけないのかわかりません。
それは全部覚えればいいのですが、さすがに理解していないものは中々覚えられません。
というところで何度も躓いていました。
解説動画のふくしままさゆき先生
そこで見つけたのがYoutubeのふくしままさゆき先生の動画でした。
電験合格先生で電気の勉強をし始めた自分としては、Youtube講義というのにハードルが低くなっていました。
そして、やはり講義してくれるというのは、勉強のポイントが分かって助かります。
全24回ありますが、最初の16回ぐらいが講義で残りは、わかりにくいところの論点について8回分あります。
この先生は簿記3級を理解させてくれる。
という思いが強く感じられ、非常に簿記を理解するのに助かりました。
その動画視聴と並行して、こんなスマホアプリをインストールして仕事の通勤時にぽちぽちしていました。
内容は簿記3級のベースとなる仕訳なのですが、CBT試験と似たようにプルダウンで選択する形式ですので、試験形式に慣れることができたと思います。
一通りそれらで勉強して、後はネット模擬試験を公開してくれているサイトから演習しました。
大分理解が進んできたかなと思う頃に気が付きます。
簿記3級の合格点は100点中70点であることです。
簿記3級の壁”問2”総勘定元帳
100点中70点。合格するためには7割以上の正答率でないといけません。
そうすると見えてくるのが次の壁です。
簿記3級の鬼門、問2です。
この問2は100点中、20点とさほど配点は大きくないのですが、範囲が広い。
先ほど紹介したふくしま先生の動画でも一部しか解説されません。
ここは結構困りました。
手持ちの参考書でもあまり解説はされていません。
取れるときは20点取れますが、取れないときは2点とかです。
どうしたものかと思ったのですが、結局わかるところが出たらラッキーぐらいに思って試験に臨むことにしました。
何度も受験できるし。
そうはいえども、問1、問3はなるべく確実にできるようにしておかなければなりません。
特に問3。
問3は主に貸借対照表や損益計算書、精算表などが出題されますが、ここは問1の仕訳がほぼ完璧でないと問3は点数が取れません。
ただ、裏を返せば、問1と問3の関連性が非常に強く、合わせて80点分の配点を取るための効率は非常に良かったです。
簿記3級はこの点がしっかりできているかを確認するための試験なのかなと思うぐらいです。
方針は決まりました。
問1と問3で70点取りに行く方が楽です。
簿記3級 CBT試験(ネット試験)のススメ
CBT試験は統一試験(ペーパー試験)のように年3回ではなく、短い期間でも何度も受験可能ですので、試験料はもったいないですが、自分に合った問題が出題されるまで受け続けるというのもありです。
それができるということは、申し込みから受験までの日数がものすごく短くすることができるということです。
自分が簿記3級の受験を決めた日は、なんと試験の三日前でした。
というよりも、ある程度勉強が進んだ時点で、
そういえば、最短で受験できる日程はいつだろうか?
と、統一試験とCBT試験を調べたところ、年3回の統一試験の場合は試験日から一か月半前ぐらいから申し込みが行われていました。
ちょうど申し込みの時期ではあったのですが、まだ一か月以上先があるのか~
と考えてしまい、もしかしたらCBT試験(ネット試験)同時に行っているわけではないかも。
と思い調べてみたところ、
空いていればいつでも受験できます。
とか書いてあるじゃないですか。
最短で三日後の仕事終わりの時間帯が空いてたため、予約。
クレジットカードで支払いを行い手続き完了です。
あとは残り三日で最後の詰めを行って、当日テストセンターへ受験しに行くだけです。
受験票などはありません。
覚えたことを忘れる前にレッツゴーです。(ぉ)
短い時間で問題を解く順番
簿記3級は試験時間は1時間、全3問から成り立っています。
からの出題とほぼ決まっています。
ただ、問1と問3の出題形式はほぼ決まっているのですが、問2は出題される問題によってそれぞれです。
それまでの簿記の勉強で対応できるようなものもあれば、まったく考え方がわからないような問題も出題されます。
問題としては問1、問3を解いた後で問2に取り組みたいところですし、そう取り組んだ方が良いとも紹介されているところもあります。
ですが自分の場合、通常通り問1から順番に解くことにしました。
理由としては、問3の計算問題をミスした時のダメージがでかいと思ったからです。
問3の精算表などの問題は多くの条件から精算表を完成させるのですが、最後の最後で計算ミスしているかどうかが分かります。
ここで見つかるミスはおおよそ10点ぐらい持ってかれてしまいます。(35点満点)
ひどいともっと持っていかれてしまうのですが、時間的にここをもう一度見直すのは気持ち的に厳しい。
なにせこの問3はかなり時間がかかります。
おおよその時間配分としては、
という感じであり、問3は他の問題の倍ぐらいの時間がかかります。
さらに問2を残した状態で問3の計算ミスなどが分かってしまったとしても、問3を解きなおしていると問2が解けなくなってしまいますし、問2を解いていると、おそらく問3に戻ってこれません。
問3に戻ってこれたとしても、間違いに気が付くところまで解き直しができるとは思えませんでした。
この状態になってしまうと気持ち的に追い詰められてしまう可能性があります。
であれば、問2をそこまで深追いせずに、問3に取り組み、計算ミスがみつかったとしても、まだ問3の気持ちが続いている状態であれば、挽回できるかもしれません。
問2の配点は20点です。そこまで大きくないので数点でも取れればいいかな、ぐらいで臨むことにしました。
無事簿記3級合格。そして思うこと
合格は試験終了即日分かります。
テストセンターの受付の方から、裏返しで成績表を渡されました。
そこには問1~3の点数が記載されており、合格か不合格か分かります。
また、表示されているQRコードを読み込むと、合格証が表示されます。
PDFでダウンロード(印刷するボタン)もできますので、持ち歩くことも、実際に印刷して紙で保管することも可能です。
ほっと一息ですが、なんだか仕事終わりに資格試験受けられるというのもおかしな感じですね。
日商簿記は広く資格として認知されており、年間60万人の人が受けるともいわれています。
それだけ使える資格が、自分の都合を優先して受験できるというのはうれしいですね。
今回の簿記3級ですが、おおよそ勉強期間は2週間ほど。勉強時間は30時間程度でしょうか。
比較的短い期間で取得できたのはふくしま先生の動画のおかげです。
あれが無ければ受験すらできませんでした。
簿記という会計の入門ですが、何も知らなかった経理について少しわかったような気がします。
ただ、会社四季報とかを見て財務状況の内容を理解しようとすると、もう少し勉強が必要そうですね。
簿記2級。どうしようかなと思うところです。
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