電力管理の試験時間2時間に対して、機械制御の試験時間はたった1時間。
問題数も電力管理は6問中4題選択するのに対して、機械制御は4問中2問選択ということで、時間単位の問題数は同一なのですが、圧倒的に作ることができる余剰時間が少ないです。
機械制御を受験する人のためにも、また本番の様子を知りたい人のためにも参考になればと思います。
午前中の電力管理から続きます。
電験2種二次試験機械制御の前の昼休み
午前中の電力管理が終わり、次の機械制御までにはお昼を挟んで休み時間があります。
教室内で食事をしている人は少数。
みなさん外のロビーで食べていました。
そういう自分も前日の寝不足を受けて、持ってきた弁当を食べた後ロビーでうたた寝しようとしましたが、やっぱり気持ちが高ぶっていて眠れません。
目を閉じて伏せているだけでしたが、気持ち休めたはずです。
ロビーにはたくさんの人がいましたが、あまり電力管理の話をしている人はあまりいなく、次の機械制御の勉強をしている人が多数でした。
開始15分前。
講義室に戻ると。
おや?
午前中(電力管理)に比べて、人が少ない。
諦めた人が多いのだろうか。
電力管理の配点はお昼からの機械制御の2倍。
電力管理が出来ないと相当がんばらないと機械制御で取り返せないので無理もないかと思います。
そして午後の機械制御科目の試験が始まります。
電験2種二次試験午後の部 機械制御の実況
試験開始直前。
残りはたった1時間の試験時間です。
自分は問題が解けるだろうか。
焦りからミスを生ませることを見越した制限時間に思えてならず、始まる前から手汗が止まらない。
何度も手を拭いている内に試験開始です。
まずは解けそうな問題を確認です。
問1はやはり誘導機の問題か。
問2も予想通りの変圧器の問題。
傾向通りだし、どちらも似たような問題を見たことある。
なんとかなるかも知れないが、小問の流れに違和感。少しひねって有りそうだ。
問3のパワエレを飛ばして問4自動制御。
ん?これはいけるぞ。続くページも・・・ない。
これだ。これから行くぞ。
しかしそうは思っても手の震えはそう簡単に止まらない。
答案用紙を手汗でぐちゃぐちゃにしながら解き進めた結果、なんとか最後まで到達。
よし。これで随分楽になったぞ。
20分経過。残り40分。
問1、問2、どっちにしようかと考えていたが、取っ掛かりが簡単な問1の誘導機を選択。
6割で合格ラインならば、問4が解けた(と思っている)自分には部分点でOKと判断。
途中で多少捻ってあっても固く部分点を取れば合格点に達するはず。
途中、滑り周波数とか言う初めて聞く単語は適当に想像し、最終問題。
抵抗の導き方が解らず悩むが、小問で導いたトルクから導けることに気が付き、最終解答までたどり着いた。
問4、問1を終えて残り時間は10分。
ふーっと一息。本当に機械制御は時間がないなと脱力しつつも、間違えそうな電卓ミスが無いようにもう一度叩き直し、大丈夫とほっとする。
問題を見直す。
ふー・・・
・・・!?
最初に解いた問4。プラスマイナスが逆になっているような・・・
それも二箇所。
え?なんでこう思ったんだろ?何か理由あったかな・・・
いや無い!これは間違いだ!
一気に抑えきれない焦りがこみ上げてきます。
(2)から後ろに全部修正が必要と判明。
手が震える。簡単な数学だ。落ち着け。一度解いているから道筋は出来ている。
・・・
無理だ。なにせ20分かかって問いた問題だ。まともに解き直しては間に合わない。
残り時間は5分。
必死で消して、書き直しての修正のみで乗り切る。一つ一つ代入し直し計算を繰り返す。
ここでの部分分数分解のやり直しは精神的にキツイ。焦る。
残り1分。
最後の修正を書き込む。
もう数字なのか記号なのか判別してくれるか心配なぐらいめちゃくちゃな字。
直している時間はない。修正が正しいかどうかもわからない。
急げ。落ち着け。
解答を止めてください!
はーっと二度目のため息。
少しの間放心した後、もう手のつけられない解答に目を落とす。
なんだこれ。
なぜか書いてある数式の途中のハートマーク♡
どうやら数字の6と書いたつもりがハートマークになっている。
手が震えたせいでマルが閉じられず、くるっとしてしまったらしい。
だが、もう書き直せない。
大丈夫。きっと6と読んでくれる。(汗)
兎にも角にも1問目、4問目は出来た。
とにかく終わった。二次試験終了だ。
機械制御手応えだけの自己採点
機械・制御
問1 三相誘導電動機に関する計算問題 20~25/30点
問2 変圧器の並列運転に関する計算問題 選択せず
問3 パワーエレクトロニクスに関する計算問題 選択せず
問4 フィードバック制御系に関する計算問題 25~30/30点
最低45/60点 最高55/60点
できたと思っていた問1でしたが、帰りの電車の中で、銅損が途中まで一次銅損+二次銅損でそれぞれ計算していたのに、最後だけ二次銅損だけになっていたことに気づいてしまった。マイナス点っ・・・(悶絶)
問4はぎりぎり修正したつもりだったけども、焦って間違っている可能性を含めて少しマイナス点。
合計点を出すために電力管理の点数を見る。
電力管理編での手応えだけの自己採点からすると、60点~95点/120点と予想。
機械制御編では45点~55点/60点と予想。
両方合わせると105点~150点/180点の間になるが、かなり甘い自己採点なので105点に近い方になると思う。また、手応えだけの自己採点のため、気がついていないミスがあれば最低点に近くなり、さらに下回る可能性もある。
その場合、合計点数が105点以下となり、正答率は58%以下。
調整が入らなければ不合格の範囲。(※公式調整出る前の話です。)
昨年は調整が入らなかったが、今までの傾向として10点~15点程度の下方調整が入ることが多い。
であれば、なんとかなるかもしれない。
ただ、今年の機械制御は易しかったように思う。
結構な人ができているのでは?と思うと調整の期待も甘いかも知れない。
気になるのは自動制御のハートの6。
ハートの6はちゃんと読んでくれただろうか。
この人。わからなかったからハートマーク入れてごまかしたのかな?
とかいうおちゃめ発想ではないこと願いたい。
結果は2月。その間に採点+調整のライン決定が行われているのでしょう。
記述式の採点の難しさがわかる気がします。
おまけ1:電験2種二次試験終了あるある。
試験が終わって、結構できたのではないか?これはいけるのでは。。。
と甘い期待を持って試験終了した当日。
帰りの電車の中、考えてもしょうがないのに問題を振り返り、自分が解けた解答への道をもう一度たどっていると、
見つかる見つかる細かなミスが。
ふぉぉぉぉ!と思っても取り返しのつかないことを考えてもしょうがない。
ただ、電車の中で意味不明に悶絶しているおっさんは変な人だったかもしれない。
そう思いつつも、数日間は時々試験のことを思い出しては、ふぉぉ・・・となっていました。
同じような方に当日の状況を踏まえて参考になればと思います。
ここから結果が出るまで、長い長い三ヶ月が始まります。
おまけ2:公式回答後の点数
電力管理・機械制御が終わり、ずっと見ないようにしていた公式解答でしたが、復習はしておこう、と思い、再度答えを見ながら自己採点をしてみました。
最終的な答えを覚えていたわけではありませんが、解答の流れなどは記憶しています。
おおよそ120点(180点満点)ほどの点数になるのではないかと思いました。
定形問題をしっかり解けるようにしつつ、問題の意図を理解するために過去問を理解することが大事だったかなと思います。
ただし、他の年だったら合格できていたかどうかはわかりません。
運もありますが、運で取ったと言われないようにしておかないとなと思います。
電験2種二次試験機械制御はこれで勉強しました。
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