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2012年問9 変圧器のΔ結線とV結線の利用率

エネルギー管理士

 

三相電源に2台の単相変圧器を接続して、三相電力を供給する結線をV-V結線という。この結線方法と単相変圧器3台をΔーΔ結線に接続して三相電力を供給する場合との差異は次のようになる。

ΔーΔ結線では、各相共に漏れインピーダンスによる1が発生するのに対し、V-V結線では、一相分についてそれが発生しないので、二次側に平衡した負荷電流が流れた場合でも、2側端子の電位に不平衡が発生する。

ただし、各端子の電位差である線間電圧は平衡となる。

1台の単相変圧器の、二次側電圧をV、二次側巻線を流れる電流をI、容量をVIとして、力率1.0の平衡三相負荷に電力を供給することを考える。V-V結線では、変圧器から負荷への電流と巻線の電流とが等しい。

したがって、変圧器バンクの三相出力は3となる。これに対し、ΔーΔ結線の変圧器バンクの三相出力は4となるので、(V-V結線の出力/ΔーΔ結線の出力)は5となる。また、V-V結線の場合の変圧器の利用率は6となる。

 

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