はまる人多数!電験2種から1種への電験沼

電気主任技術者試験(電験)

電験沼にはまる。という言葉は電験を受けている人にとっては一度ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。

今回は、その電験沼と、特にはまりがちな2種から1種への沼について話をしたいと思います。

電験沼1:電験スパイラー

電験沼の一つとして電験スパイラルがあります。

電験スパイラルとは、一度合格した科目の合格の権利が消えてやり直しになる無限ループ地獄のことを指します。

電験3種であれば4科目合格することで合格が得られますが、その4科目の合格はその年を含め3年までしか持ち越せません。

試験自体が年2回になったためその猶予は6回とかなり多くなっていますが、それでも難しいのが電験3種です。

その猶予期間が切れてしまうと、再度合格した科目を受験し直す必要があります。

そのため、ようやく受かったのに、4科目合格する前に、以前合格した科目が復活してきた。

そのループにはまることを電験スパイラルと呼び、沼にはまる。という表現をされることもあります。

電験2種、1種になるとスパイラルの言葉は主に二次試験での合格不合格を指し、一次試験においても3種と同様に4科目合格が必要なのですが、そちらではあまり用いられません。

一次試験の4科目を合格すると二次試験に臨むことができますが、一次試験の合格猶予はその年も含めてたったの2年です。(一度落ちてももう翌年は二次試験から受験可能)

たったの二次試験へのチャレンジ回数は2回しか無い上に、一次試験よりも断然難しい問題を解く能力を求められます。

そのため、電験1種、2種は多くのスパイラーを生んでいます。

10回以上試験に臨んでいる人も珍しくはありません。

この沼の深さはとんでもないものがあり、数多の受験者を取り込んでいるものと思われます。

電験沼2:2種から1種への沼

電験沼にはまる、という表現はスパイラーではなく、電験1種試験受験者にも用いられることがあります。

それは、

はっち
はっち

2種合格したから、このままの勢いで1種もいけるのではないか。

そう思う人が多く、自分もそうでした。

電験2種で扱うことが出来る電圧は17万V未満です。

電験1種で扱うことが出来る電圧は無制限ですが、実用化されている電圧区分は50万Vです。

おおよそ近しい電圧であり、試験の方法も似ている。

だったらもうちょっと頑張ればいけるのではないか?

・・・

そして、きっちり一次試験合格してしまうと、そのまま沼にはまってしまいます。

一次試験合格したから、後は二次試験だけ。

そう思うことはしょうがないと思うのですが、そこから沼の深さに気が付くのではないかと思います。

1種と2種の範囲の違い

電験1種と2種は電圧の違いではあるのですが、その扱う電圧、また広域的な電力の融通、直流幹線、広域ループやBtoBなど、2種では出てこなかった広い範囲の考え方が必要になってきます。

そして、その先の考え方も深いものがあり、通常の参考書などでは手に入らない知識が必要となります。

そのため、専門書(の入門書)を読み、理解し、面白いはぁ( ゚Д゚)

と思うようにならないと合格は厳しいのかなと思います。

また、何を聞かれているのかわかりにくいことがあります。電機業界では常識なことかもしれませんが、「電制」と言われて何のことか分かる人は電力会社の人ではないでしょうか。

問題文で問われてる内容を正確に把握(できれば)することが大事です。

忍耐力と計算力

2種での二次試験もかなりの計算力を求められますが、1種試験ではそれこそレベルが違ってきます。

そもそも30分で終わらないような問題も出題されます。

何この長い計算式は。当然ですがここにたどり着くまでにも似たような計算をしてくる必要があります。

このようなものも多数あり、それらを解き切る力よりも、それらを避けるための選球眼が重要になってきます。

解ければ解いたで良いのですが、それを解いても、他の問題を解いても同じ点数です。

またこれだけの計算だと計算ミスも多数発生します。

制限時間も少なくなっています。取れるところで点数を稼ぎましょう。

電験沼3:あと少しで電験1種取れるかも。

自分の場合、2種取得後、技術士を受験するなどして、論説力を高めてきた自信がありましたので、より合格に近いだろう。なんて思っていましたが、結果4回も受験することになってしまいました。

3年目以降は、いかに出題者の意図と自分の考えが一致するか。

また、得意分野が出題されるか。

など運も絡んできていたように感じます。

運などなくても受かるものは受かる。というすごく優秀な方もいらっしゃるかとは思いますが、

多くの受験生は、1種にたどり着く前に、仕事の面も含め多くのスペシャリストになっているのではないでしょうか。

その分野が出題されれば!

と思うこともありますが、私の場合は、逆に自分の仕事の分野が出てきても、それが出題者の意図する答えと一致させる自信が無かったので避けてしまう。

など一周回ってよくわからないことになっていました。

今回、ようやく沼から抜け出し向こう岸に着くことが出来ましたが、本当に辛かった。

沼から開放されるタイミングは人それぞれだと思います。

1回で抜ける人もいれば10回以上かかっても沈んでいる人も多いことでしょう。

ただ、多くの電験沼にはまっている1種受験生に言えることは、

かなりの実力者です。

中には1種のレベルに達している人も多いことでしょう。それでも合格できない。

後はタイミングかなと思います。

何をすればいいのかわからない。自己分析も済み、そんな境地に立っている人は、出題者と意思の疎通ができるようなタイミングのみではないでしょうか。

もしかしたら司法試験みたいなものも、そういう性格があるのかもしれませんね。

何度も受験するというのは、ある意味”もう少しで受かりそうなのに!”という思いかもしれませんし、出題意図を考える必要があるのは記述式の試験特有のものかもしれません。

私が最後の沼から出るための条件はそこで、たまたま今年がその年だったに過ぎない気がしています。

出題者の意図する解答を作るというのは本来の勉強とは違う気がしますし、できれば、10人の合格者の答えが一致するような問題が良いのかなと思いますが、過去に出題した問題と同じ問題を出せない(出しにくい)電験は一定レベルの解答ありきでの出題方法を考えているのかとも思います。

回数を重ねるのは仕方が無いと思います。無理せずいきましょう。

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