電験3種の後はどこを目指すべきか。技術士(電気電子)との違いと関連性

電気・通信系資格の活躍の場と関連性 技術士一次・二次試験

電験3種を取得した後、技術士(電気電子)を取る人がいるけれども、どうして2種、1種を目指さなかったのだろう?

電気の世界どころか理科系の資格でも最高の難易度と言われる電験1種。

一方で、技術会の最高権威のある資格と公言されている技術士試験。

受験してみるまで求められる能力が違うことと、その業務独占性があるかどうかぐらいにしか思っていませんでしたが、詳細はそれだけではありませんでした。

仕事の上で電験1種と技術士はどちらがメリットあるんだろう。
どちらも超難関資格と言われる電験1種と技術士(電気電子部門)ですが、どういったメリットがあるでしょうか。それぞれの特徴を紹介しつつ、管理人の視点で紹介したいと思います。

電験1~3種と技術士(電気電子)の違い

まずは、電験と技術士(電気電子)とそれぞれの資格の性質について見ていきます。

前の記事を見ている方にとっては少しおさらいのようなものになってしまいますがご了承ください。

電験3種~1種

電験は3種の時点で合格率10%以下。難易度は相当高くなっています。

やはりそれは、一歩間違えば危険な事故につながること。また、それ以上に波及事故となる可能性が、3種で扱う範囲において大いに考えられます。

もちろん2種、1種とその危険性は上がっていきます。

それ故、3種から始まり、2種、1種とステップアップしていく方が大半です。

ただ、それぞれが上位互換であるように思いますが、実際に求められる能力は違っています。

電験3種は5万ボルト未満の電圧、または5000kW未満の発電所の管理が可能です。

大型施設の電気設備管理、太陽光や風力発電所、常用発電機を持つ施設などが主になります。

電験2種は、5万ボルト~17万ボルトまでの超大型施設や変電所、発電所の管理。

電験1種には電圧の制限は無く、大型発電所や変電所などの管理。

となっているため、それぞれの施設の保護、起こり得る事故、対処の方法が変わってきます。

ただ、そうは言ってもその内容は3種→2種→1種に向かって難しくなるため上位互換である内容となっています。

技術士(電気電子部門)

30~50%程度の合格率の技術士一次試験。

二次試験は、最大7年の実務経験を経た者が受験資格を得ることができ、その受験者中から上位10%程度の技術論文をクリアすることで二次試験をクリアし、最後に口頭試験をパスすれば技術士の資格を得ることができます。

一次試験は基礎、適正、専門学力を問われますが、二次試験は技術を応用した論文試験となっています。実際の実務経験による問題解決や提案を超えて、実際に知らない分野についても同様な解決方法を求められます。

求められる実務経験が最大で7年というのも、そういう資格の性質から来ているものと思われます。

ただ、技術士電気電子部門といえども、それぞれの専門性に特化した試験となっており、電力・エネルギーシステム、電気応用、電子応用、情報通信、電気設備と5分野に分かれており、それぞれの分野で技術を応用できる力を試されます。

技術士はそれぞれ分野においてスペシャリストとして認められる試験となっていることが分かります。

技術士電気電子の詳細分野

ここでは技術士の各分野について書いておきたいと思います。

電力・エネルギーシステム

発電所、送電、変電、配電部門などの電力関連会社などが対象となります。電気電子部門の中では2番めに受験者の多い分野です。

電気応用

モーターや蓄電池、電気加熱など電気を使って目的を達しようとする分野です。その応用範囲は広く、主にそれを利用した製品研究などのメーカーが対象ではないかと思います。

電子応用

非接触読み取りやディスプレイ、半導体技術などでしょうか、非常に広い範囲の印象です。こちらもそういった製品研究の分野が対象かと思われます。

情報通信

無線、有線や各周波数による通信手段、機器類が主な範囲になります。

似たような分野かと思うIT系は、技術士の中では電気電子部門ではなく情報工学部門になります。情報通信分野は伝送、線路についてであり、その送信の仕組を利用したアプリケーション、ソフトウェアが情報工学分野になります。電気電子部門の情報通信分野は、通信機器メーカー、NTT、携帯電話業者などが当たるのかなと思います。

電気設備

電気設備と一言で言えどもその範囲は広く、変圧器や保護継電器、接地、蓄電池にインバータなど、また、無線通信技術やBEMS、照明器具やモーターと非常に幅の広い分野となります。

施設管理や電気工事、設備メーカーもその範囲に入ることから対象者が多く、電気電子部門の中では一番受験者の多い分野になります。

電験と技術士のスペシャリスト性

電験と技術士は求められる能力が違うと話をしましたが、それぞれに関連性はあります。

それぞれの関連性と活躍の場について表にまとめてみました。

技術士と電気他の資格

行の上下に特に意味はなく、活躍の場のそれぞれの違いを表しており、左から右に列が移動するにつれて求められるレベルが高くなっています。

IT系については参考で入れています。情報通信とIT系は似ているようでかなり違います。一応自分が情報系出身なので多少の贔屓目はあるかなと思います^^;

電力会社の系統の仕事で技術士電気電子部門の合格を目指すのであれば、電力・エネルギーシステム分野が対応し、大型施設や工場の施設管理、電気主任技術者を務めているような方であれば、電気設備分野が主に対応すると思います。

前者は主に電験2~1種の技術士分野に対応し、後者は3~2種、エネルギー管理士が電気設備分野に対応しています。

ただし求められる能力が違うため、合格するためにはそれぞれの分野に特化した濃い勉強が必要です。

電験3種取得後に目指すステップ

以前、電験1種と技術士(電気電子部門)とを比較したこともありましたが、技術士を受験することで、それぞれの位置づけが分かりました。

電験3種を取得した後、電験2種、次に目指すところは電験1種か技術士か。

と順番を考えていましたが、実際にストレートにステップアップを目指すのであれば、電験3種を取得してからエネルギー管理士を経て技術士(電気電子部門・電気設備分野)を目指すべきだったかなと思います。

もし悩むのであれば、電験1種と技術士(電気電子部門:電力・エネルギーシステム分野)だったかなと思いますが、仕事で電力会社関連の仕事をしているわけではないので筆記試験は何とかなっても口頭試験の合格はできなかったでしょう。

分野での合格でも電気電子の技術士

冒頭にお話した、電験3種をとった後で技術士を取得している人を見かけて、どうして2種、1種を目指さなかったのだろう?と思ったのですが、そもそも目指すスペシャリストとなる分野が違っていることが分かりました。

あまり気にすること無く、今就いている仕事から電気設備分野を選びましたが、実務経験が大きく影響する試験で、この分野を選んでおいてよかったと思います。

今後、電気設備分野での合格ですが、申請することで技術士(電気電子)と名乗ることになります。

その他の分野についても、知りませんでした~となってしまうのは恥ずかしいと思ってしまうかもしれません。

また技術士は21部門に渡る資格ですので、他分野との交流も含めて見聞を広げていきたいと思います。

この技術士という資格は合格して、

はっち
はっち

ようやくスタート地点に立った。

ということを非常に強く感じさせられます。

今後、広い知識を得たジェネラリストを目指しながら、専門性に特化したスペシャリストとしてステップアップしていければと思います。かっこよさそうなこといってみた。

それでは^^

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