2026年エネルギー管理士試験お疲れさまでした。問題難易度と合格率予想

エネルギー管理士

みなさま暑い日が続いている中、エネルギー管理士試験お疲れ様でした。

問題と解答が省エネルギーセンターのHPから公表され、自己採点した方も多いのではないでしょうか。

今年も合格から大分時間が経っていますが、一通り解いて見て課目毎の感想を書いていきたいと思います。

全体の難易度としては例年通り・・・ですが、課目4の電力応用は相変わらず曲者でした。

朝から夕方まで試験があるため、非常に集中力が求められる試験です。

私の感じる問題の難易度以上に本番の難しさがあることは知っておいていただければと思います。

課目1 エネルギー総合管理及び法規 難易度2

電験の分野と違いエネルギー管理士独特の問題が出題され、また法律を扱うため苦手とする人が多いかもしれませんが、ここを整理しておくと、他の分野の勉強の基本にもなりますし、エネルギー管理者、管理員として仕事する際にはここが非常に駄大事になります。

熱と供つの分野でもありますので、エネルギー管理士としてしっかり学んでおきたい分野です。

問1 エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律及び命令 難易度2~3

数年前に大きな法律改正があり、それに習って近年大きく問題が変化してきたのがこの問です。

ようやく難易度としても、分野としても落ち着いてきたかなという感じの問題が出題されています。

勉強の成果が出やすく、また他の受験生と差がつきやすい分野です。

印象的な問題

(1)このあたりの化石燃料か?非化石燃料か?というのは頻出になりましたね。

第一種エネルギー指定工場などの選任などの範囲と含めて、来年度以降もしっかり勉強しておきたい箇所です。

問2 エネルギー情勢・政策、エネルギー概論 難易度2~3

基本的な問題から、ちょっと突っ込んだ問題と色々ですが、難易度としてはそれほど高くないのではないでしょうか。

水素の種類は勉強しやすい範囲ですので是非覚えておきましょう。特にブルー水素は間違いやすいです。

問3 エネルギー管理技術の基礎 難易度2

合理化の判断基準と各種電気、熱の基礎的な問題が出題されています。

例年と傾向は変わりませんので点数が取りやすかったのではないかと思いますが、基本公式の暗記を求められます。

この後の課目2~4のためにもしっかり覚えておきましょう。

電力需要の問題は毎年出題されています。しっかり解き方をマスターしておきましょう。

課目2 電気の基礎 難易度3

電気の基礎でありながら、制御の基礎、情報の基礎も求められる課目です。

個人的な難易度としてはここが一番難しいとすら思うこともあります。

問4 電気及び電子理論 難易度3~4

回路問題が多く出題される問4で、突然の位相に関する問題は、朝からずっと試験問題に取り組んでいた受験生には厳しかったのではないかと思います。

一方で三相交流負荷問題は標準的な問題ですが、そもそも三相交流負荷に関する問題が難しいです。集中力が試されます。

問5 自動制御及び情報処理 難易度2~3

倒立振り子の様な力学の世界から制御の世界へとつなげるためには、どちらの理解も必要になります。

過去問で力学的な制御問題を解いていれば、すんなり問題に入れますが、そうでないと中々厳しい問題です。

内容としてはラウスなど用いますが難易度としては標準的。

情報処理は2進数などとセキュリティに関する基本的な問題が出題されました。

2の補数、暗号化など比較的出題されやすく、また知っておきたい分野です。

制御系が難易度3、情報処理が難易度2といったところでしょうか。

以前はかなり難しい制御の問題でしたが、近年は標準レベルに落ち着いてきています。

問6 電気計測 難易度3

ディジタル機器の仕組み、インバータコンバータなど、比較的電気的である分野から出題されました。

内容は知っていないと難しいものばかりですが、どこかで聞いたことがあるような内容のものが多いです。

どこかで見たことあるな、と思っていたら平成18年で出題されていました。

選択肢の意味を考えて語句を選んでいきましょう。

流量センサは過去にも出題されています。しっかり押さえておきたいところです。

課目3 電気設備及び機器 難易度 3

電験3種からステップアップを目指す人にとっては、かなりの分野が被るため勉強しやすく、また、電験3種の時には分からなかったことも、ここで分かる!となることも多いかなと思います。

エネルギー管理士試験の問題は比較的素直で分かりやすいのも、その助けとなっているのではないかと思っています。

問7 工場配電 難易度3

需要家負荷が配電線路に与える影響についての問題などが出題されました。

難易度は高くありませんが、フリッカの問などはやはり知っていないと答えられない問題です。

計算問題としてはよく見かける標準的ですが、考えないと解けない問題が出題されます。

問8 工場配電 難易度3~4

こちらもまた配電線路に与える影響に関する問題です。

高調波は近年半導体機器が増えることによって流出による影響が問題とされています。

ガイドラインなど需要家としては知っておきたい問題です。

出題された計算問題の1問目は見た目大変そうなのですが難易度としては高くありません。じっくり整理して取り組みましょう。

2問目の単相3線式の配電線路もまたよく見かける問題です。ややこしそうなものは一つずつ整理して電流の流れを見極めましょう。

問9 電気機器 難易度3

変圧器の特性やタップ切換方式に関する問題が出題されました。内容は若干難し目です。よく勉強している人は解けたのではないでしょうか。

エネルギー管理士試験では良く出るトピックでもあるためしっかり押さえておきましょう。

計算問題は変圧器の各種パラメータに関する問題でしたが、こちらも良く出る問題です。

負荷損と無負荷損がどこから生じるのか。など整理して臨みましょう。

問10 電気機器 難易度3

誘導機の効率化が与える影響は省エネに非常に降下的です。苦手とする3種ユーザーは多いかもしれませんが、有効な制御方式についてはしっかり学んでおきましょう。

計算問題は同期機から出題されました。

損失が色々出てきて困惑してしまうかもしれませんが、どの部分から生じる損失なのかを整理しておきましょう。

課目4 電力応用 難易度4

今年の電力応用は平均すると難しかったのではないかと思います。

非常に長い文章題や複雑な数式を解析する問題に加え、選択問題での難易度が高くなっており、決め打ちして選択問題に臨んだ受験生は苦戦した人も多かったのではないかと思います。

問11 誘導電動機のベクトル制御と斜面の搬送 難易度4

近年誘導電動機から、またベクトル制御に関する問題が問11で選ばれています。

相変わらず難解そうですが、昨年度に比べればまだ良い方でしょう。

中身は数式の理解だったりするため、一概に予想が立てられはしませんが、2年続くと来年はさすがに変わるのではないかと思います。

続く問題では斜面の巻き上げ装置に関する問題でした。

力学的で非常に苦手とする人が多いのではないかと思いますが、頻出の分野でもありますのでしっかり勉強しておきましょう。

課目3でもそうですが、計算問題は最後まで解けないと合格できないわけではありません。確実に分かる範囲を取っていきましょう。

問12 電気自動車とポンプ 難易度3~4

こちらのまた近年頻出の電気自動車のエネルギーに関する問題ですが、長い本文と難解そうな計算式に覆われています。

一見すると難しそうですが、実は簡単。。。というのが例年でしたが、今年は少し難し目です。

とはいえ、やはり全部を理解する必要は無く、計算式の変形で解けるものも多いです。

難易度は、長い問題文を理解するということを考慮した難易度にしています。

基本は後回しして、余った時間でゆっくり考えた方が落ち着いて解けると思います。とにかく国語力が大事。

ポンプの問題は例年通りのP.U.法ですので、落ち着てい値を整理していきましょう。ここは少し易し目です。

問13 電気加熱 難易度5

例年も難しい問題が出題されていた電気加熱ですが、今年も難しかったものと思います。

前段で出題される文章題も材料や方法、また選びにくい選択肢とかなり苦戦したものと思われます。

また計算問題も厄介で短い問題文に対して、詳細な点がひっかかる問題でした。

電気加熱を選択する人は多いと思われますが、今年の問題は個人的には避けられれば避けたい問題でした。(特に前半)

問14 電気化学 難易度1~2

電気化学システムと電解システムの効率からの出題でした。

電気加熱と比べても難易度の差は歴然としており、多少の知識は求められますが計算問題を含めて易しい問題でしょう。

ぜひ選択したいところですが、電気化学を苦手とする受験生も多いと思われます。

昨年度も易しかったことから、今回はと思いましたが、今回も選択したい問題レベルとなりました。

苦手な科目でも、基本的なところはしっかりおさえていきましょう。

問15 照明 難易度3

LEDと蛍光灯に関する問題でした。さすがにもう蛍光灯が国際条約で輸出入などが禁止されるご時世で、蛍光灯単体の問題は出ないことでしょう。

内容としては易し目の問題もありましたが、例年通り照明計算はやはり難し目となっています。

照明を選択する場合はしっかり計算問題を解けるようにしておきましょう。

問16 空気調和 難易度4

ほぼ文章題しか出題されず、また空調の知識が多少あれば合格点分ぐらいは問題なく解けるため、時間が無い時は選択するのがおすすめ・・・と昨年までは言っていましたが、今年は違いました。

吸収式冷凍機の仕組みから冷媒、原理などから出題され、かなり突っ込んだ部分まで知っていないと解けない問題が出題されました。

また続くZEB(Net Zero Energy Building)についても知識もそうですが、文脈から選びにくい選択肢が並べられ、点数がとりにくくなっています。

令和8年度エネルギー管理士試験の総評

総評というかまとめになりますが、

課目1 エネルギー総合管理及び法規 難易度2

捻った問題も少なく解きやすかったのではないかと思います。例年よりやや易しい感じ。

課目2 電気の基礎 難易度3

交流位相の問題と電気計測はやや難かもしれませんが、いつも難しい自動制御が易しい問題でした。全体として例年通りでしょうか。

課目3 電気設備及び機器 難易度3

計算問題がやや複雑化しているところはあり、また文章題もちょっと突っ込んだ内容になっています。やや難といったところ。

課目4 電力応用 難易度4

初見突破力を試される前半戦に、難易度差の大きい選択問題。ここは例年に比べて点数が取りにくかったと思われます。やや難。

課目や問題ごとの難易度差はあれども、全体的な難易度は上手く平均化されているような気がします。

強いて言えば若干合格率は上がりそうな気がしています。

昨年度、自分調べではありますが、電気と熱の合格率が大きく開いていしまいました。

[最新2025年]エネルギー管理士試験(熱・電気)の合格率と難易度の違い
難しいと言われるエネルギー管理士試験の電気、熱の合格率を調べてみました。年ごとの合格率の推移を見ていると近年では熱も電気もどちらも合格率が近くなってきています。

電気の合格率を少し上げてくるような調整がされているのではないかと思います。

比較的合格率の高いエネルギー管理士試験ですが、電気にしても熱にしても他の資格の上位資格の位置づけになります。

合格率では測れない難しさがありますので参考程度にしておいてください。

管理人の時間も測らず適当な成績

どんな奴が偉そうに総評しているんだと気になる人のために。

時間も図らず、気楽な気持ちで解いておりますので、本番のプレッシャーとは違うのですが、それでも疲れました。

課目1エネルギー管理

・課目1 160点/200点(法律は勉強しないと・・・)

課目2電気の基礎

・課目2 116点/150点(相変わらず電気計測が苦手)

課目3電気設備と機器

・課目3 174点/200点(・・・うーむ。ここはもっと取りたい。)

課目4電力応用

・課目4 173点/200点(ただし空気調和がかなり悪い)

年を負うごとに点数が悪くなっている気がします。(管理人:令和2年合格)

やっぱり忘れてしまっていますね。

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