令和元年度に電験2種一次試験を受験したときの体験記です。
万全な体制で臨めるとばかり思っていたのですが、まったくその通りにならず。
みなさん勉強も大事ですが、本当に体調管理はしっかりしてください。
体調が悪いと勉強する気にならない。
電験の勉強を始めて約2ヶ月。
内容がわからないながらも、2種用の数学とこれだけシリーズをそれぞれの科目をなんとか1週し終えた、7月半ばあたりからなんだか体調が悪くなってきました。
ずっとやっていなかった勉強をし始め、体の調子が悪くなってきたのかもしれません。(言い訳)
そんなこんなだましだまし仕事していたら、7月後半には声が出なくなってしまいました。
面白いぐらい声が出ない。
仕事に行ってもカスレ声でなんとかするのですが、とにかく声が出ない。
職場で施設の裏側案内なども時々やるのですが、いちばん大事な声が出ない。
目の前にいるのにメガホン使って蚊の泣くような声で説明したりしていました。逆にそれが面白かったらしく、結構ウケました。みんな優しい。
そのまま熱が上がったり下がったりしながら過ごしていましたが、調子のいいときにしか勉強できないのが辛かったです。
40歳前後は色々と無茶はいけないのかもしれないですね。
試験までの日数が迫っている中、勉強できないのは辛いです。
予定していた進捗状況よりも大幅に遅れるも、使用していた”これだけシリーズ”もどうにか4科目、2周目を終えることが出来ました。
お盆を超えてもなかなか良くならなず。しかし、声は徐々に戻っていきました。
そして、ついに8月最終週。週末には電験2種一次試験です。
最後の追い込みの時期なのですがまだ風邪が治らない。今度は咳もひどくなっている。
なんとかしないとと思いつつ体調の良い時に少しずつ勉強していました。
もしかして薬が悪いのか?クリニックを変更してみる。
試験日前日である金曜日。
ずっと通っていたクリニックから別のクリニックを受診することにしました。
いわゆるセカンドオピニオン。
なんかね、セカンドオピニオンっていやらしい感じがしてしまいます。
お前のこと信用していないんだよ。みたいな。
一応そのことも話つつ先生に見てもらいました。
そんなに長く咳が続いているのならレントゲン取らないのかなぁ。
などと不穏なことを言っていましたが。その中で。
先生、明日資格試験がありまして、受験会場で咳をしてるわけにはいかないんです。なんとか咳を止められませんか?
とお願いしたところ。
肺がん患者さんに処方するような強烈な咳止めを2日分だけもらいました。
当日、翌日だけ飲むようにと。
先生ありがとう。
ただ、その日の昼過ぎから39。4℃の熱が噴出。
あぁ、これはもうダメだ。
約3ヶ月がんばってきたし、家族にも迷惑(主に風邪で)かけたけど、結局受験すらできない。
そう思ったら涙が出た。
でも、諦めたところで熱は下がらない。
もうすることもないので、ご飯もそこそこに寝ることにした。
もしかしたら熱が下がるかも知れないし。
受験当日 体調はそこそこ。。。
翌日。
熱は予想と違って大分下がっていた。怖くて測らなかったが38℃は無かったと思う。
さらに、強烈な咳止めのおかげで咳も出ない。
出ないというより、咳止めが強烈すぎるのか咳を出そうとすると猛烈に体が苦しく反応する。
無理矢理薬に抗っているよう。
なにはともあれ、周りに迷惑をかけずに受験できそう。
マスクをして、夏だったけど防寒も用意してよたよた出発。
道すがら同じような受験生にどんどん抜かれる。
1時間半かけて試験会場に到着。
受験番号を確認して教室へ。
うん。男の人ばっかりだ。
後、案外年齢層が高い。ちょっと意外。
空いている席はまばら。やはり2種受験するような人はそれなりに強い動機を持っているんだろうなと想像します。
そしてちょくちょく見かける、タブレットで勉強している人。
やっぱり見たいページにパラパラっとアクセスできたり、ついでに周辺勉強したり、なんてしている自分は紙派だけども、たしかに荷物が少なくていいのは便利かも。
電験1種受験する人も同じ会場で見たけど、辞書みたいなもの見てたし。
あと、みんな静か。
随分前だからうろ覚えだけども3種の時はかなり騒がしかった気がする。
試験と試験の間の時間も静か。
「あの問題○○だよな~?」
「めっちゃ難しくない?」
なんて話し声なんてまったくありません。みんな次の科目の準備をしている様子。
そして始まる試験
最初にして最大の難関”理論”二種一次試験の中で一番合格率の低い理論科目。
ここを突破できることが一つの目標だったのですが、とにかくぼーっとして頭が回らないことは覚えています。当時の様子↓
逆に言えば、ここを乗り切れば、あとは電力、機械、法規と知識問題が続く。
考えるのはここだけ。
そう思いながら取り組むも、問1、問2、問3が解けない。
頭がぐるんぐるんしながらいつの間にか終了時間。
ダメだったか。
諦めつつ解ける問題を解き、答えを適当に類推してマークしておきました。
二時間目 電力。
ぼーっとしながらも知識問題なのでそこそこだけども解けたっぽい。
終わってから見直すと見たことある問題だと思うけど、当日はどう解いたのか良く覚えていません。
あれだけ出ていた咳は出ない。本当に強烈な薬と実感。
お昼を挟んで三時間目の機械
問1が難しそうに見えたが、見えるだけで簡単だったことは覚えている。
理論落ちた。と思っていたので気持ちは楽。頭はふらふらですが。
最後四時間目法規
見たことのない問題がずらずらと並ぶ。なにこれ知らないし。
知っている知識を動員してなんとか解く。
「終了してください。」
良かった。無事終わった。
まず思ったのはそのことでした。受験料払ってちゃんと受験できたことが一つ達成した気分。
よたよたしながら帰路につく。
ただ、外に出ると雨が降っていた。天気予報は雨だったらしい。傘はない。
そんなことも気にせず出かけてしまっていたことを後悔した。
試験が終わったらずっと続いていた熱が下がった。
翌日は日曜日で休み。風邪のぶり返しあったため一日中ぐったりしていた。
次の日は仕事だったが、フラフラだったため午前中で早引きさせてもらった。
そしたら翌日から回復してきた。試験から開放されたからだろうか。
理論が散々だったので、もう今年は勉強終わりかなと思っていたからかもしれません。
そこから三日後ぐらいにいつまでも見ないわけには行かないような、と、ようやく自己採点してみたところ、予想に反して理論が合格点に届いていた。
また、電力、機械も合格していた。ただ、法規だけがボーダーに1点足りない。
チェックつけた答えとマークしていた答えが違っていたことで1問届いていなかった。
しょうがないと思いつつもこれは悔しい。それにしても法規は難しかった。
1点だけども調整が入ることを祈った。
その後クリニックに再受診
後日。
調子が良くなって忘れていたが、セカンドオピニオンで訪れたクリニックで検査結果が出ていることを忘れていた。
一か月も熱が下がらない、咳も出るということで血液検査をしたため、せっかくので検査結果を聞きたかったためだ。
特に異常は無さそうだった。
話ついでに、試験を受けるために咳止め出していただき、非常に効果があったことをお礼として言ったら。
先生が10秒ぐらい下を向いていた。元々ずっと下を向いている先生でしたが、何かを考えているように停止していた。
10秒は長い。どうしたのかと思ってしまった。忘れたのを思い出していたのかも知れない。
その後、そうだそうだと言ってくれた。ちょっと嬉しかった。
一次試験を終えて、調整が入るかわからなかったけども、自己採点の結果、1点だったら調整が入る可能性が高い。
法規は難しかったはず。尚更その可能性が高いのでは?そう思い、二次試験の勉強を始めることにした。
自己最低の結果と予想合格点数。
当時の一次試験ボーダー予想のメモが見つかった。()内が自分の予想の調整点数
90点満点54点以上で合格確定。
理論 51点 (52点)<自己採点59点
電力 53点 (54点)<自己採点67点
機械 53点 (53点)<自己採点67点
法規 50点 (52点)<自己採点53点
まぁ、おおよそ感じた難易度通りになったかなと思う。
良かったとりあえず合格。
最後に
昨年度のことを今頃書いているわけですが、やはり体調は大事です。
特に歳を取ってくると中々直らない(泣)
と言いつつも普段は2、3日で治っていたのですが、今回ばかりは一ヶ月半程度とかなり長引きました。勉強でストレスを感じていたわけでも周囲からのプレッシャーを感じていたわけでもないのになんでだろう?と今でも思います。
ただ、試験のプレッシャーはかなり感じる方。
前日とかは眠れなくなってしまうので、その辺り続く二次試験で対策をしています。
今回の一次試験はぐったりしていつの間にか寝ていました。(苦笑)
同じように緊張したりプレッシャーを感じてしまう方に参考になればと思います。
それについてはまた次回・・・か、そのあたりで^^;
それでは!
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