こんにちは、はっちです。
電験3種の受験料が4,850円から7,700円に大幅に受験料が上がったのは記憶に新しいかと思いますが、技術士試験(一次、二次)もまた受験料の値上げが行われるようです。
昨今の物価上昇、人件費の上昇は影響が大きいでしょうね。
特に技術士二次試験は完全記述式で、採点にもかなり時間がかかる上に、筆記試験合格後には口頭試験の費用も含まれて14,000円でした。
さすがにこれは安すぎるかなとも思ってしまいます。
それでは、どれぐらい上昇しているのでしょうか。
技術士試験の新試験料

技術士一次試験 マーク方式 11,000円 → 13,000円
技術士二次試験 論文形式+口頭試験 14,000円 → 20,500円
技術士・技術士補登録手数料 6,500円 → 8,100円
技術士二次試験が約50%と大幅に値上げと共に、他も10%~20%の上昇と言ったところです。
ただ、技術界の最高難易度の試験であり、5大国家資格とも言われているようなので、二次試験はこんなものかなとも思いますが、一次試験はもう少し門戸が広くてもいいのかなと思ったりします。
入口の一次試験から1万円超えはちょっと手が出しにくいと感じてしまいます。(元からですが)
電験も最初の3種は7,700円で、その後さらに上を目指すのであれば、1種、2種は13,800円の受験料です。
こちらの場合、3種の受験者数は年間5万人近くいるのに対して、1種の受験者数は、1,500人ほどとかなり差があります。
単純に3種の受験料の総計は約4憶円ですが、1種の総計は2千万円程度です。
とてもじゃありませんが、1種の問題の作成料、二次試験の記述式採点の負担、会場の予約を考えれば、2千万円で運営できるかというと、予測でしかありませんが難しいかなと思います。
ですが、技術士試験も同様なんですよね。
以前は一次試験11,000円に対して、二次試験は少し上がって14,000円でした。
論文形式の採点の手間もさることながら、口頭試験では、おそらく同分野の技術士二人の方から口頭試問を受けます。
試験時間はおおよそ20分程度ですが、準備と採点を考えると、1時間に扱える受験生は2人。
2人で試験してもらっていますので、1時間で一人分の賃金が発生していると考えてよいかと思います。
その上、大企業ではフェローと呼ばれるような技術士の方です。
その時間単価は相当なものでしょう。とても一人14,000円では足りないと思われます。
技術士育成のため、とかで格安で受けている可能性もあります。
そのほかの資格の受験料と比較

同じように面接を行うFP1級などは28,900~36,900円です。
相当お高いと感じてしまいますが、やはり面接は時間も手間もかかるということであれば、これぐらい妥当なのでしょうか。
英検1級などは面接(interview)がありますが、12,500円のようです。
一方、司法試験の試験料は28,000円ですが、マークシート方式の短答試験、論文形式の記述形式です。
そして予備試験は17,500円で、詳細は分かりませんが、短答式、論文式、口述式の3段階があるようです。
こちらも中々な試験料ですが、最難関の試験問題と言われれば納得です。
全然別枠ですが、最難関と言われる国家公務員総合職の試験は0円です。
合格すると公務員になる権利が得られる資格のようなものですが、ちょっと性質が違いますね。
就職試験のようなものですが、合格してもその権利は3年経つと消えます。
ですが、あれも相当お金がかかっていると思われます。
少し話がそれましたが、技術士試験は一次試験と二次試験で財源を分けているかなと勝手に考えてしまいます。
一次試験13,000円に対して受験者数が2万人程度で、2億6千万円。
二次試験が20,500円に対して、受験者数が3万人程度で、6億2千万円程度。
技術士試験は各科目毎に大量の問題を作成し、採点する必要があります。
受検者数は多くても、各科目に対する受験者数は少ないのでしょうがないかもしれないですね。
令和6年資料によると、資源工学部門の一次試験受験者はたったの15人だそうです。(内3人合格)
まぁ、妥当な点を自分の中で探そうとしているだけかもしれません。
昨今の資格試験の受験料は色々なところで高騰している印象です。
正直なところ、試験勉強に割く時間を考えれば、試験代なんて安いものですが、それでも、
美味しいもの食べれたのにな。
と思うことはあります。受ける以上は受かりたいですね。
それでは。


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