令和8年度予想 電験2種二次試験機械制御の出題傾向と現代制御

電気主任技術者試験(電験)

難関試験の電験2種。

その中でも特に難関とされる二次試験。ですがそのうちの二次試験は出題傾向が見えやすく、絞った勉強をすることも可能です。

ただし、その傾向によらない可能性もあるため”運”ということにはなってしまいます。

幅広くすべての分野を抑えておくのが本当の実力のためにも重要ですが、試験日まで残り数日であれば、絞った勉強もありです。

令和8年度 電験2種 機械制御 出題傾向

電験2種二次試験、機械制御の科目ではほぼ計算問題のみが出題されていましたが、平成30年に誘導電動機の論説問題が出題されて驚かされました。ですが、電力管理に似た分野であったことと、さほど難しくはなかったことなど、機械制御は計算問題のみで論説対策は無しと考えていきます。

さらにパワーエレクトロニクスは除外。

ここまでは通常の勉強の段階で絞っていました。

電動機系の問題を過去問から出題傾向を絞る

電力管理に対して、機械制御は4問しか出題されず、またその中から2問選択する形式です。

出題側もその中でどれを重視して勉強してもらうか。ということを考えると、比較的傾向が見えてきます。

昨年度までの出題傾向をまとめてみました。(2026年度は予想を入れています。)

機械制御 予想

これを見る限り、2次試験で昨年出題されていない変圧器の問題は出題されるのではないかと予想します。一方で同期機は連続出題が続いています。これを今年もまた出題されるか、これだけ連続で出題されているから今年は無いと考えるかは悩ましいところです。

変圧器は例年出題率も高いため、出題される可能性が高めかと思われます。

また、1種の傾向では、変圧器が出難い傾向にあります。

そのため、電気設備の重要設備である変圧器については、唯一出題される2種で出題傾向が下がるとは考えにくいです。

一方、発電所の主力である同期機は、大型発電所を管理できる1種だからこそ出題されやすいとも言えます。

次に一次試験の出題範囲を確認してみたいと思います。

一次試験と二次試験の関係

基本的に電験2種、1種の試験は一次試験と二次試験とセットです。

そのため、一次試験で出題された範囲については二次試験では出題されにくいと言えます。

令和8年度の電験2種一次試験、機械科目では、

問1 同期発電機(火力・原子力)と冷却

問2 誘導電動機の等価回路

問3 変圧器の損失と効率

問4 単相ダイオード整流回路

問5 鉛蓄電池

問6 電気加熱の伝熱

問7 照明の定義

問8 メカトロニクス機器の制御

となっており、問1~4の範囲が二次試験に関与してきそうな個所になります。

今年もしっかり3機(同期機、誘導機、変圧器)が出題されています。

パワエレ部分を除いた問1~3の内容を1題ずつ見ていきます。

問1 同期発電機(火力・原子力)と冷却

同期機についての問題は、ほぼ電力と言っていいのではないかと思う冷却に関する問題でした。

発電機の容量に応じて、空気冷却か、水素冷却か、+固定子水冷却かについての穴埋め問題でしたが、計算はありませんでした。

いわゆる、電験2種の同期機らしい問題ではないため、二次試験での出題はありそう、と考えてしまいます。

ここのところ毎年同期機は出題されているため、今回も二次試験では出題されるのではないかと思います。

答え (1)風損 (2)固定損

問2 誘導電動機の等価回路

誘導電動機については各種定数を求める計算問題でしたが、以前、1種試験でも出題されたことのある問題であり、比較的難しい問題が出題されました。

昨年度(R7年)の二次試験の誘導機の問題が易し目であったことを考慮すると、二次試験での出題は低め、もしくは出ても難易度は高めかも、と予想します。

問3 変圧器の損失と効率

変圧器の効率についても二次試験で出題されやすい範囲ですが、一次試験での出題となりました。

また、鉄損についても深く聞かれており、(4)、(5)は少し難しい範囲ではないかと思います。

計算問題か・・・と言われると悩ましい範囲ですが、これを用いた計算問題は二次試験などでも出題されています。

二次試験での計算問題としての出題はあるか。。。というと悩ましいところです。

ただ、変圧器は2種試験での出題頻度が高い傾向にあります。

変圧器の問題は勉強から外せない範囲かと思っています。

答え (1)周波数の2乗と磁束密度2乗に比例 (2)厚さの2乗に比例

結局のところあやふやな予想でしかありませんが、問1の冷却問題(出るなら電力・管理)、問2の誘導機の諸定数、問3の変圧器の効率などは二次試験での出題は無いと言えるでしょう。

予想を過信せず、広めに勉強しておくことをおすすめします。

自動制御は毎年出題される得点源

自分が使用した参考書はこれだけシリーズの機械制御でした。

電験2種 機械制御

これだけ機械制御の構成は、最初に自動制御が解説されています。その後に変圧器、誘導機、同期機、直流電動機、パワーエレクトロニクス。という構成です。(現在改訂版が出版されており、構成はほぼ同じですが、採用されている過去問などが更新されています。)

本来であれば出題されそうな順番だったり、電気の基本に近いところから始まりそうなものですが、これだけ機械制御の場合、

自動制御を一番最初に持ってきた上に、そのページ数は全体の3分の1程度に及びます。

それだけ、

自動制御を得点源としなさい!

と言っているようでした。

このような参考書の構成は、最後まで行けない人でもある程度の効果を見出すためだとは思います。

この構成を見ても、これだけ機械制御は”自動制御”に力を入れていることがわかり、逆に毎年ほぼ必ず出題されるのにパワーエレクトロニクスどうした。

という感じです。

それだけ自動制御が取りやすく、パワーエレクトロニクスが難しいものだと本の構成から理解できます。

実際に参考書一周目の勉強時にパワーエレクトロニクスも勉強したのですが、かなり厳しい。

これを記述で自信を持って解けるようになるのは相当時間がかかりそうだ。と思いパワーエレクトロニクスを除外して勉強します。積分範囲・・・(~_~;)

誘導機、変圧器、同機器の2問中1問がいければ、後は自動制御を選択します。

どうにも難しかったらパワエレも視野にいれるけど多分無理だろうなと思いっていました。

 

自動制御は比較的定形な問題が多く、計算量こそ多くとも、0点ということは少ないのではないでしょうか。

一方で自動制御は意味がわかりにくい世界とも見えます。

このあたりは慣れかなと思います。こういうものだと受け入れてしまえば、やはり得点は取りやすいかなと思いました。

自動制御で現代制御理論は勉強すべきか。

得点源として当てにしている自動制御ですが主な出題範囲は古典制御です。ただ、過去にH28年に現代制御理論の範囲から出題されています。

この年は幸なことに電動機系の問題が比較的簡単だったらしいことから救われた人もいたみたいですが、逆に本番で焦ってしまった人もいたでしょう。

そうならないためにも、現代制御理論を少しだけ勉強していきました。

少しだけというのは過去に電験1種二次試験で出題された問題をさらっと勉強していく程度です。

古典制御に比べて、わけの分からなさががパワーアップした現代制御理論はかなり意味不明。

ですが、出題傾向は似ており、もし現代制御理論が出題されても0点ではないようにしておくだけでも精神的にも安心です。

具体的にはH28年、H27年の電験1種の問題です。
ぱっと見てわけがわからないですが(苦笑)やっていることはどちらの問題も似たようなものです。
一般財団法人 電気技術者試験センター
一般財団法人電気技術者試験センターは、経済産業大臣の指定を受け電気事業法における電気主任技術者および電気工事士法における電気工事士の国家試験を実施する機関。

と対策を立てつつも、最近では気になることもあります。

電験1種では令和に入ってから現代制御理論が出題されておりません。

それまで3分の1~半分ぐらいの高確率で出題されていた現代制御ですが、めっきり見なくなりました。

はっち
はっち

1種で出題無くなるような傾向で、2種での出題はあるのか?

というのが正直なところです。

1種の出題がほとんどになっている古典制御の中でも比較的難易度の低い出題がされたものが、R4年度、令和元年度、H26年度、H23年度などになりまして、2種二次試験のいい練習になるのではないかと思います。(やはり難しいは難しいですので無理せず)

二次試験の機械制御は時間が短く余裕がありません。焦りと緊張は電力管理よりも強く出るのではないでしょうか。

少しでも安心して試験を進めるためにも、効率よく行ければと思います。

がんばってください!

コメント

  1. ソウケイ より:

    同期機と現代制御、出ませんでしたね(^ ^;
    両方とも今年出る(現代制御は出るかも)と思って自分も1種の問題をやりました。
    お陰で苦手なこの二つについて少しだけ自信が付いたので、「どんと来いやー!」と思ってたら出題されなくて思いっきり肩透かしくらいました笑

    でも、出ないだろうと思って出題されるより、その方がまだ良いかなと思います。
    それに来年はその二つの出題される可能性が高まりましたし。

    まさかの誘導機にはびっくりしましたけど、捉えどころを間違えると全問不正解の可能性があったので自分はスルーしました笑

    自分は時間掛かることを覚悟して変圧器と自動制御を選びましたけど、最初に自動制御からやって解き終えた時は30分経過しててかなり焦りましたね。。。
    でも、機械・制御は愚直に過去問を繰り返しやっただけに、結果に繋がったのかなと思います。

    • はっち はっち より:

      いやはや、この記事はいまとなっては恥ずかしいばかりで。
      こそこそと令和3年度予想にタイトルを変更しています^^;
      コメント気づいていなくてすみません!

      変圧器と自動制御のボリュームは多かったですね。
      とっつきやすかった分、確かな勉強と何度も問題を解いて慣れていることが大事だなと思いました。
      やっぱり、「どんと来いやー!」ぐらいの気持ちが無いとあの60分は戦えないですよね。
      現代制御のような不安を潰すところまで勉強している人が合格に手が届くのではないか、なんて思います。

      結果が出るまで長いですよね。
      まだ先ですが、楽しみにしています(^^)