電験2種合格を目指して 一次試験の裏ボス 法規科目

勉強法

電験2種の申し込み後、初めて勉強したのが法規科目でした。

ただ、まだ日本語だから通じる。。。と思っていたのは最初だけでした。

造営物と建築物。遅滞なく。設置者、使用者、取り扱い者以外の者など。違いが非常にわかりにくい。

そして襲ってくる1.25倍、0.62倍などの数値の山。

覚えたつもりでも覚えていない。

読む人が読めば理解できるのかもしれませんが、自分にとって睡眠導入剤でしかありません。

とにかく読みにくい覚えられない。という方は多いのではないでしょうか。

電験2種一次試験法規 理解度の推移

法規科目は法律を覚えることが勉強かと思われがちですが、まずは法律という文章に慣れることが大事です。

自分の中で電験2種法規科目の理解度の推移を紹介します。

3周目に入ってから、理解度が進み、内容を覚えていけるようになりました。

そのことが自分の中でわかるまで、中々理解が進まず苦労しました。

 

今、法規科目の勉強の進度に不安のある方は、まずはどれだけ慣れているか、簡単なテストを作ってみました。

どれだけ電験の法規色にそまっているかのテスト

いくつか法規で出題されそうな文章を電気事業法や電気設備基準・解釈から引用してきました。

まだまだ余裕~うわっと思ったところのレベルで判断してください。

レベル1 まだまだ読み足りないレベル

電気設備に接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない。

電気事業法第11条 電気設備の接地

これぐらいだと意味がわかりやすいですよね。”かつ”が入っているので、その意味を間違えないようにしてください。

「、」の「,」や「。」の「.」区別についてはご割愛ください。基本的に横書きは「,」、「.」が正とされています。

レベル2 法律に慣れてきたレベル

電線を接続する場合は、接続部分において電線の電気抵抗を増加させないように接続するほか、絶縁性能の低下(裸電線を除く。)及び通常の使用時において断線のおそれがないようにしなければならない。

電気事業法第7条 電線の接続

~するほか、~やかっこ書きが出てきました。

これらを頭に入れていると前の文章を忘れてしまうのがやっかいです。

レベル3 法律を読み慣れているレベル

高圧又は特別高圧の電気機械器具は、取扱者以外の者が容易に触れるおそれがないように施設しなければならない。ただし、接触による危険のおそれがない場合は、この限りでない。

電気設備基準・解釈第12条

取扱者以外の者、おそれがない場合、限りでない。

ただし以下の文の中に否定が二つ。さらに取扱者以外が何を指すのか、機器がどういう状態なのか。

しっかりわかっていないと勘違いしやすい文章です。

レベル4 法規が得意といえるレベル

高圧架空電線が、架空弱電流電線等と接近状態に施設される場合は、高圧架空電線路を高圧保安工事により施設すること。ただし、高圧架空電線が電力保安通信線(高圧又は特別高圧の架空電線路の支持物に施設するものに限る。)又はこれに直接接続する通信線と接近する場合は、この限りでない。

電気設備基準・解釈 第76条より抜粋

低圧架空線、高圧架空線、特別高圧架空線、高圧保安工事、低圧保安工事、特別高圧保安工事の第1種、2種、3種。また通信線や近接する線路。とにかく様々な種類の線や工事が出てきて何を言っているのかわからなくなる。

覚える量と似たような範囲、数値のための覚えにくさ、電線路は法規の鬼門。

おまけ レベル5 改定されてしまうレベル

変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路の1線地絡電流のアンペア数で150(変圧器の高圧側の電路又は使用電圧が35000V以下の特別高圧側の電路と低圧側の電路との混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、1秒を超え2秒以内に自動的に高圧電路又は使用電圧が35000V以下の特別高圧電路を遮断する装置を設ける時は300,1秒以内に自動的に高圧電路又は使用電圧が35000V以下の特別高圧電路を遮断する装置を設ける時は600)を除した値に等しいオーム数。

接地工事の種類 B種接地工事

3種受験者も知っていなければいけないB種接地工事の範囲なので採用しました。

内容の鬼畜さはレベル4の方が上ですが、文字数227に対して()内が180文字という驚異の長さ。

さすがにわかりにくいと思われたのか、現在の電技の解釈では表現が改定されています。

改定後は表が挿入されていたり、150という数字が何か。また”オーム数”が何を指しているのか。が明確になっているため、かなりわかりやすくなりました。

※ 150は150V。オーム数は接地抵抗の値です。最初意味がわからなかった。

3種所持者でも、B種接地って何?と聞いても中々答えられない理由は、当時のこの文章にあると思っています。

合格率から見る電験2種法規の難しさ

法規の難しさはまずは電験2種法規科目の科目合格率です。

科目合格でも合格率は高めの35%。電力とほぼ同様に高い合格率です。

 

ただ、自分が過去問を解いてみた感じ、この法規が一番不安な科目でした。

得意な条文などが出れば点数は取りやすいのですが、一方で配電線路の問題などややこしい箇所が出ると、合格点に達しないことも多々ありました。

電験2種 苦手な法規科目の効率的な勉強方法

最初に言いましたが、法規の問題を解くには1に覚えて2にも覚える!ずっと覚える!

というイメージをお持ちかもしれませんが、まず、やっておかないといけないことがあります。

法律という文章に慣れることです。

法律という普段あまり触れない文章をスムーズに頭に入れていくためには、やはり法律という文章に慣れる必要があります。

※ そうでもしないと読みにくすぎて読めない。

そのために、お手持ちの法規の参考書をまず2周してください。

いつも本をお読みの方でも、同じようには読めません。ゆっくりでも大丈夫です。

2周読んでいく中で、覚えられるところは覚えてもらって構いませんが、後回しでも大丈夫だと思っています。

自分はこちらの参考書を使用しました。

とにかく眠くなる法規の勉強。これでもシリーズは行間も広く、文字の密度もそこそこのため読みやすい構成になっています。

それでも眠くなるのは致し方ないとしてがんばります。

まずは法律という文章に慣れていただくことが大事です。

法律が読みにくい理由を考えてみた

普段、本を読んでいる人でもそうでない人でも文章に触れる機会は多いと思います。

そういう身近にある文章は、非常に読みやすく、頭に入りやすい文章で書かれています。

一方で、法律は、解釈に間違いがあってはいけない文章です。

日本国家憲法や、民法、刑法、身近なところだと道路交通法など。

どれも何かを規定しているものであり、根本的な解釈がぶれてしまうような文章ではいけません。

おとぎ話では桃太郎は正義鬼は悪なのですが、

鬼からすれば桃太郎は侵略者。鬼が可愛そう。

という見解の違いがあってはいけません。(多分)

そのため、例外規定がカッコ書きで長々と用意されていたり。ただし・・・と続く例が多くなります。

これがまた読みにくい。

ただ、何度も法規の文章を読んでいると、知らぬ間に慣れていってしまいます。

法規科目が裏ボスと呼ばれる理由

法規の文章が読みにくい理由はわかりましたが、裏ボスと言われる理由まではいかないでしょう。

実はその理由は別にあり、法規試験=法律の理解度を試される。

なのですが、電気に関する法律です。

言い換えれば、法規科目は、電気に関する物全てが範囲とも言えます。

このことを良いことに、電力の範囲や機械の範囲から出題されたりもします。

それも難易度としてはかなり高めの問題が出題される傾向が高い。

2種の一次では計算問題自体が出題されにくいため、稀にしか出題されませんが、3種の法規ではB問題として出題されることが多く、受験者を悩ませることで有名です。

機械科目でかなり勉強させていただいた、電験合格先生の講義の中でも、法規の講義はかなりレベルが高く、法規だけに限らず、試験直前で他の科目の理解度を高めるためにも視聴をオススメできるほどの他分野に渡った内容になっています。

法規は2種二次試験で使用しない!?

一次試験で勉強した法規は二次の記述試験の分野から見ていると(電力管理・機械制御)で出ないような雰囲気がありますが、電力管理の記述に電気事業法の穴埋めが出たり、内容を記述させたりする問題も出題されています。

そして、これが案外難しい。

答え候補が羅列されている穴埋めの一次と比較して、なにもないところから答えを要求される二次試験は相当難しく感じます。

また、単純な法律の穴埋めではなく、送電線電圧の電圧を求めさせ、その電圧が電気事業法上問題があるかどうか、また、規定の電圧内に収めるために追加するコンデンサの容量を聞かれたこともあります。(101V±6V以内、202V±20V以内など)

法規分野で、出ないと言われる分野は無いと言っていいかと思います。

法規勉強のまとめ。

電験を受ける人にとって、法規科目はかなり鬼門。

”理系出身なので計算は強い”という人は多そうな気がしますが、法律という分野を苦手とする人は多いでしょう。

だけれども、法律はかなり身近なところにあります。

電柱がなぜこうなっているのか、鉄塔は、電気設備は。のような設備から、

なぜ主任技術者が必要なのか、経済産業省との関わりは、など実務に直結する分野でもあります。

法規は主任技術者の実務を取ってみても避けられない分野です。

何度も読んで法律に慣れてください。いつの間にか頭に入りやすくなっているはずです。

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