電験1種、2種の二次試験の機械・制御は制限時間1時間の時間との勝負。
知人と話していましたが、本当に2時間ゆっくり解きたい。
確かに解く時間としては十分かもしれないが、緊張と焦りを考えると、
ほとんど解く時間が無いと感じてしまう。
問題の難易度も大事だが、勉強とは違うところの能力も大事。
前半の電力・管理はこちら
令和6年度電験1種機械制御の問題の難易度と感想
二次試験の機械制御は時間はたったの1時間。4問出題され、その中から2問選択して解答する必要があります。
とにかく時間が無いと感じる1時間です。
問1 同期発電機の並行運転 難易度2
最初のベクトル図を描くところで躓いてしまうかもしれないが、それさえ抜ければ負荷角も等しく普通の並行運転の問題。
負荷の位相を考えることもなく、比較的易しい問題。
問2 誘導電動機の拘束トルクと最大トルク 難易度2
簡易L形等価回路の二次側からトルクを求めていく問題。
二次側のみを考えれば良いため、計算は楽だが、途中、式変形できるかどうかが問題。
1種試験としては比較的易しい問題。
問3 単相3レベルインバータスイッチ 難易度?
ほっほっほ。スルーじゃ。
でもやけに難しそう。また高調波だ。
問4 フィードバック制御系の特性とゲイン余裕 難易度2
ボード線図が書いてあり、位相余裕なども書かれているため一見難しい問題に見えるが、問われていることはグラフの読み取りや、ゲイン余裕など基本的な内容。
昨年度の問題と似ており、さらに簡単になっている気がします。
と、こちらも冷静に考えていますが、当日はそんな余裕がまったくありません。
問4に至ってはとても難しそうに見えて一目でパスです。
そんな管理人。午後の1時間になります。
管理人 令和6年 電験1種 機械・制御
(電力・管理からの続き)
すっかり午前中の電力管理で気持ちが沈んでしまい、根軌跡法だけ確認してだらだらと時間を過ごす。
機械制御の問題は何がでてくるだろうか。
一次試験では変圧器について出題が無かった。
二次試験の電力・管理でも変圧器についての出題は無かった。
では、変圧器の出題がありそうかと思うが、もう遅い。
変圧器も一応勉強していったが、誘導機、同期機、制御にかけた時間に対しては半分以下。
しょうがないかとしつつ、試験時間を迎える。
機械・制御 13:20~14:20(1時間)
まずは問題を開く。とにかく時間との勝負。問題を選択する時間もなるべく短くしたい。
問1 同期発電機の並行運転だ。そろそろ出そうだと思っていた。でも何だか変なベクトル図が書いてある。
問2は誘導機のトルクの問題か。
問の内容は素直そう。
それにしても変圧器出ないのかよ。
問3は三相レベルコンバータと高調波かな?さっぱり分かる気がしない。
さっと飛ばして問4はなんだろう?古典制御か現代制御か。
げ。
ぱっと見で問題数が多い上にボード線図もある。古典制御。これはだめだ。
よし、問1、2で行こう。
問1 同期発電機の並行運転
さっきの図はここからベクトル図を描けということらしい。
去年もそうだったがベクトル図を描くのは最近のトレンドらしい。
同期発電機の並行運転のベクトル図なんて書いたことない。
と思っていたが、考えてみると案外単純だった。与えられたベクトル図が大きなヒントになった。
よしよし、[p.u.]に気を付けつつ数値を整理しつつ解き切る。
よし。問2やってみよう。
問2 誘導機のトルクと滑りを求める問題
回路図も書いてあるため、そのまま問題の意図通りに式を立てられるのは助かる。
条件を整理しつつ問題を解く。
この問題は式変形ができれば大丈夫っぽい。
よし、行けるか。と思って解き進めていると異常が起きた。
手に違和感。
ん?と思ったらもう遅かった。突然手がつった。
つった痛みというか腕の張りを片手で支えつつ机に肘をつく。ぉぉぉぉぉ(心の声)
何とか堪える。小指と薬指でシャープペンを挟み書く。それでも再度つる。
再びペンが手からこぼれる。なんとか腕を伸ばして回復しなければ。
ただ試験中。下手な動きはできない。
できるだけ低く腕を伸ばす。でも、つる痛みでやっぱり多少腕は上がる。
腕が上がると同時に視線も上がる。
試験官がこちらを見ていた。( ゚Д゚)
あいつ何やってんだ?手を上げたいのか?上げたくないのかわからん。
みたいなこと思っててくれればうれしい。カンニングだと警戒されるぐらいは全然かまわないから手の回復をしたい。
なんとか伸ばして少し回復したので、持ちやすい太いシャープペンに変えることに。
少しは楽にn。。。ぅぉぉぉぉ(心の声)
やばい、やばい。時間短い中書けなくなるのはまずい。
左手で支えながらなんとか書く。ロスした時間は短かっただろうが、隣の人、気になってたらごめんなさい。
1行書いて休むを繰り返しながら、計算を進める。
最後に最大トルクを出す滑りを求めてなんとか終了。良かった。
ただ焦ったためか、求めた答えを見ると求めた数値のイメージが違う。
おかしい。
こんな数値はよっぽど無いだろうと見直すと、問題に与えられていた2倍の考慮が抜けていた。
危ない。
計算し直すために、消しゴムで消s。。。おぉぉぉぉ(くどい)
ゆっくり力を入れて消して、再度計算。
なんとかそれっぽい数値になる。
ほっと一息。冷汗が出た。
とりあえず一通り終わった。残り時間20分もある。
午前からいる電卓バンバンマンは健在だ。腕をつる変な男も追加。(ごめん)
再度問1、問2の計算をし直す。大丈夫そうだ。
時間があるので問4を見る。
最初に難しいと思ってた内容はそれほどでもなく、条件を間違えなければ大丈夫そう。
ということは合格点は高くなりそうか・・・
そうこう考えていると、試験終了時間。
時間になりましたので解答を止めてください。
とりあえず何とかなった。時間は終わっているけど電卓バンバンマンはまだ電卓叩いている。検算作業だろうか。
機械・制御はできた。できたが、電力・管理がひどい。
思い出してやっぱりがっくりと肩を落とす。
今年の機械制御と二次試験合格点の予想
結局今年もまた現代制御理論は出題されなかった。来るか来るかと思って勉強しているが、一度も出くわさない。
そして、今年の機械制御の難易度はどうだろうか。
問題の感想としては、問1はベクトル図を描け。というところで厳しいと思ってしまう人もいるかもしれないが、選択せずに制御を取るということもできる。
問2は途中の式変形が上手くいかないと完答は厳しいが、それまでは非常に易しい(はず)。
ただ、どれも1種としては易しい部類ではないだろうか。
そうすると、電力・管理が難しかったとしても合格点数は108点(満点180点の6割)な気がする。
その電力・管理は非常に予測がしにくいが、多分苦戦したのは自分のせい。他の人はそうではないと思う。
合格率はまた上がるのかなと思ってしまいますが、自分はかなり厳しい。
帰りの電車の中で見つかる数々の細かいミスにさらに落ち込みましたが、時間が経つと少しずつ回復するもの。
まだまだ勉強は必要なようです。
今年も振り返って去年の実力で今年の問題を見たと考えてみる。
恐らく、電力管理の問2(母線とリレー)が厳しかったかもしれない。(そもそもあっているかも怪しい)
また機械制御は、昨年は誘導機は出ないだろうと予想していて、あまり勉強をしていかなかったため、去年の実力では今年の問題は解けなかったかもしれない。
ただ、この誘導機の問題は2種の勉強していた時に見たような気がする。
文章のみで数字が出てこないのに、数字を求めさせるという意味不明な問題に、当時、
できるわけないじゃん!
と思った記憶だけある。(2種受験前)
今思えば、懐かしいなと思う記憶です。
令和6年度 電験1種二次試験が終わっての感想
一年目と二年目は大きく勉強が進んだ感じがしましたが、二年目と三年目はさほど試験に対する勉強の成果は出なかったなと思ってしまいます。
実際に、色々な分からなかったところが分かるようになってきたので、勉強の成果としては出ているのでそれはそれで良いのですが、試験の出来という点でみると、やっぱりちょっと物足りないなと思ってしまいます。
何をどう勉強すれば、今年の問題が解けたのか。
そう考えると、気が沈みます。
いつかは受かる。そう思って勉強を続けるしかないかなと思います。
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