電験2種試験理論は時間が大事。一次試験受験体験記

電気主任技術者試験(電験)

電験2種一次試験の先陣を切る理論科目。

電験2種一次試験の中で最難関を誇るものが朝1でくるため、ここに全力を持ってくる必要があると言っても過言ではありません。

管理人の令和元年度の理論科目の様子を書いてみましたので、本番の参考にしてください。

管理人の理論科目 試験本番の様子

「それでは、はじめてください」

試験官の一声と共に、問題を開いて理論1問目。

緊張と熱(38度超え:コロナ前)で頭がよく割らない状況になっていますが、長い問題文を読みます。

しっかり着込み、医者に強力な咳止めを処方してもらい試験に臨みました。咳をしようとすると体が拒否反応を起こすような感じでした(汗)

問1 コンデンサの充電の様子

コンデンサの問題か。ただ図が無い、知識問題かも。

なんで電流密度?いや、そんな関係知らないし。

知らないと解けないタイプか。やばい。

取り組むこと10分。

途中まで考えるが、最後までいく自信が無い、後からゆっくり考えよう。

次だ。2問目。

2問目 直流、交流混在回路のHパラメータ問題

え・・・?ナニコレ

行列を使用する問題だけれども、見た目に難しそう。じっくり考える必要がありそうだけど、、、

少し考えるか。

5分後。

Hパラメータの文字を見つけ解けないと察知。

かなりやばいのでは?

次、3問目だ。

3問目 RC回路の過渡現象

これは比較的簡単そう。。。じっくり考てみようかな・・・

ですが、ここで気になり始めます。

すでに25分経過している。

はっち
はっち

あれ・・・

焦る。

なんだこれ。見たことあるのに解法が思いつかない。

どうする。飛ばすか。

 

だけれども、ここまで時間の約3分の1を使って0点

はっち
はっち

あれ?全問題の内、半分も飛ばして0点・・・?

えっ、、、やばくないか。。。

 

A問題3問で45点。

それらを全部パスして現在ほぼ0点。時間は30分も無駄にしてしまった。

残り60分で全部の問題を解かなければいけない。30分何に使っていたんだ?

解き直しも含めて全部の問題を解けるのか?制限時間60分だぞ。無理だ。

いやだ、だめだ、考えるな。

 

焦ると指が震えます。頭も固着したように動きません。

解かなきゃ。ダメでも。一問でも。

 

焦りで力が入って頭に文字が入ってこない中、ゆっくりと進む時間。

4問目 コンデンサ形計器用変圧器

もうわけがわからない。ただ、問題解かなきゃ。

一目見て難しそうだけども、頭からっぽで解いていくと意外に進めた。

あっているかどうかはわからない。

すぐ次に行かなければ。

問5 円断面中の磁束について

ここからはB問題。配点が少ないのでさくさくいかなければいけない。

ただ、問題が難しそう。

あ、いや、そうでもないのか。焦るな。少しずつ解いていかないと。

問6 直列回路の問題

こちらもややこしそう。計算ミスしたらどうしよう。

そう考えながら解いていたら、選択肢に答えが無い。

選択肢を見ていると、忘れていることに気が付く。

補正して計算。

これでいいのだろうか。

選択問題 問7 電子の運動の問題。

こういうのは難しい時は難しいけども、選択肢を見るとそれほど凝った問題ではなさそう。

選択問題のもう一つの問8はオペアンプ。

あんまりよく知らないから、問7でいこう。

ん、、、

解けるには解けたが。。。こういうのはプラスマイナスの間違いで一気に持っていかれる。

でも見直している暇は無い。

残り30分を切っている。

問1~3をやり直さないと。

再取組み 問1~問3

本来30分あれば大問2問ぐらい余裕で取り組める時間なのに、時間がまったく無いと感じます。

もう時間が無い。

震えながらマークをするも、解けていない問題の多さに再び焦る。

もう、解けない。類推するしかない。選択肢を絞って確率に任せる。

 

やばい、もう時間だ。

最後は運に託して震えながらマークの塗りつぶす。

「時間になりました。」

試験官の声とともに、力の入っていた全身の力が抜けました。

 

理論の過去問が解けても安心してはいけない。

 

時間に対する慣れが不十分でした。

はっち
はっち

ダメだった。来年。またがんばるか。。。

そう思った理論科目でした。

困ったときの理論攻略の裏技

電力などの他の知識問題に比べると、設問に対する選択肢が絞りにくいような気がします。

ですが、ある程度勉強していると有効になってくる手段があります。

それが次元解析です。

次元解析について。(後日記事にします・・・多分。大したものではありませんが。)

これを持って選択肢を絞り込めば、15個ある選択肢がほぼ3択まで絞れます。

理論の過去問をしていると、解けない問題がいくつかあります(自分はありました多量に)

そんな時に次元解析で選択肢を絞り込み、後は3択で攻めます。

途中まで立式できていればそこから参考にすれば2択まで絞れるかも知れません。

出来ない問題をあてずっぽうで選択するのではなく。短時間で選択肢を絞り、少しでも正答になるように努力することが大事です。

自分はそれで10点ぐらい拾ったような気がします。

おかげでと言って良いのか、理論合格

その日の試験終了後。

自己採点するのが怖くてしばらく放置しておいたのですが、いつまでもモヤモヤしていても。。。

と思い、数日前に公表されている解答から、自己採点してみると。

合格ラインに達していました。

 

なんだかんだぐだぐだながらも、配点の低いB問題はガチガチしながらも結構解けていました。

 

過去問をやった感覚としては不本意な結果でしたが、かろうじて合格することが出来ました。(実は39℃の熱がありました。ぐわんぐわんしてたことを思えば上出来かも)

2種一次試験の中で時間に追われる可能性があるのは理論ぐらいです。

今回の試験では、他の科目は時間に余裕があることに加えて、”理論落ちた”と思っていたためか、気分的にとても楽に(ぐったりしながら)解くことができました。

最後に

理論科目の最大の敵は時間だと言うことがよくわかりました。

必ず予行演習で時間を図りながら解いてください。

勉強に使用した参考書などはこちらで紹介しています。

電験2種一次試験理論の対策で使った参考書と合格率の低さの理由
理論科目は電験2種一次試験の中でも最難関と言われています。 知識を問う、電力、機械、法規と違い、純粋に立式から計算力を求めてきます。 3種の理論もそこそこ難しかったのですが、2種になると微分積分は当然...

それでは^^

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