電験2種二次試験が初めての記述式の資格試験という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
電験3種、2種一次試験などは全て選択問題です。
問題が解けさえすれば良かった今までの選択問題と違って、二次試験は真っ白な答案から解答を作成する必要があります。
まず何を書けばいいのかわからなくなるかもしれません。
本番でそんな事にならないように、いくつかポイントを紹介していきたいと思います。
電験二次試験 記述式答案作成のポイント
答案作成のポイントは、
計算過程は何をしているかわかるように。
行間は1行空けて。
が重要です。
計算過程は何をしているか分かるように
記述式で一番最初に戸惑うのは、”何から書けばいいのか?”ではないかと思います。
今までは、問題文の中に使う文字が全て定義されていましたが、二次試験はどんな文字を使って計算を進めていくか。というところから始まります。
そしてその文字が計算過程の中で定義されていなければ、採点者は何をしているのかわかりません。
問題文の中で説明されている文字以外を使う時は、しっかり定義しておきましょう。
また、公式模範解答にあるような、スマートな解答は理想ですが、そこまで簡潔にする必要はありません。
泥臭く計算することで、計算過程が見え、間違いをした場合に修正できます。
あくまで採点者が解答者の考え方を追えるように。ということを意識します。
答案用紙はかなり余裕があります。
それこそ公式の解答で出される模範解答レベルの解答をしたら、8割ぐらい余るでしょう。
余裕を持って解答できるようになっていますが、ダラダラと解答用紙を埋めるのは止めておきましょう。簡潔に要点をまとめた解答を目指しつつ、ただ、簡潔にすることにそこまで力を注ぐ必要は無いかなと思います。
行間は一行空けて
もう一つが行間を空けておくこと。
全ての行間を空けて置くことはないのですが、後から追記できるようにしておきます。
スペースを作っておけば後から書き足せます。
計算問題では、記号の定義忘れなどあるかもしれません。
\(V_s\)は送電電圧、\(V_r\)は受電電圧とする。など忘れがち。追記できるようにしておきましょう。
論説問題では、読み直したら後から追加したいキーワードが出てくるかもしれません。
全文消して書き直すのは時間がもったいないです。
多少の追記なら前後のつながりをいじるだけでそれなりの文章になります。
きれいな文章でないといけないわけではなく、大事なのはキーワードです。
部分点しっかり取っていくためにも大事な見直しポイントです。
面倒くさくても見直しをしよう
これらのことができていれば見直しもしやすいと思います。
記述式においてもマーク式においても見直しは非常に重要です。
たった数分見直すだけで、間違いが見つかるかもしれません。
一方で間違いを見つけてしまうのは怖いかもしれません。ですが、見直ししなければ+点はありません。
合格ライン付近にはおそらく多くの人がひしめき合っていますので、少しでも多く点数を取るためにがんばる必要があります。
2種二次試験はそれほど時間も長くありません。集中力の続く限り一点でももぎ取っていきます。
事前に答案用紙を確認しておこう。
過去問や参考書で目にすることは少ないと思われる答案用紙。
今回は記述式のため、それを書く答案用紙がどういう形式ものであるのかは知っておいてください。
私はケンタさんのHPで確認させていただきました。

二次試験の参考書も電験王さんと共同で作られているすごい方です。
どれぐらいの大きさで書くのか。スペースはどれぐらいあるのか。短い試験時間の中、事前に確認できる情報は知っておくとほんの少しですが安心です。
電験2種二次試験を受ける方へ
記述試験は採点者によって点数が左右する可能性があります。
その可能性をなるべく少なくするためには、やはり客観的に見てわかりやすい解答が必要です。
簡潔でありながらも丁寧に。
特に読めない文字というのはマイナスになりかねません。
自分の作った解答を一度見直してみてください。
きれいな字と丁寧な字はイコールではありません。きれいな字でなくてもいいんです。
丁寧な字は相手にも伝わります。読む人のことを少しだけ考えて、日頃から解答を作るようにするといいかなと思います。
それでは。
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