令和元年度の電験2種二次試験は簡単だったの!?論説と計算問題の難易度差に注意

電験2種

令和元年度の電験1種、2種の合格発表がされました。

電験2種の合格者数は例年に比べて多く、合格基準ラインも通常の60%。足切りラインも各科目受験者の平均点となっています。

例年であれば基準ラインも55%まで下がり、足切りラインも平均点-5点となっていたりしていますので、これだけ見ると簡単だった。と言われるかもしれませんが本当にそうでしょうか。

令和元年度2種試験の全体的な難易度の印象。

今年の問題構成としては、

電力管理科目は論説問題3問、計算問題3問の平均的な構成でしたが、計算問題の中に論述が少し含まれていたりしています。

一方、機械制御科目は例年通り計算問題4問の構成でした。

全体的な印象としては、電力管理が難しく、機械制御科目が取り組みやすく簡単だった。という意見が多かった気がします。

機械制御についてはパワーエレクトロニクスがわからないため未知数なのですが、誘導機、変圧器、自動制御はどれも簡単ではありませんが、オーソドックスな問題だった印象です。その印象が”簡単だった”という意見につながったのかなと思います。

ですが、今回問題としたいのは電力管理の方です。

電力管理の問題の難易度差がひどい。

自分がではありますが、今回出題された論説問題3問中、2問は手も足も出ませんでした。一歩間違えば大幅な減点につながっていました。

※ 2問は火力発電所、風力発電の論説問題です。

残りの1問は過渡安定性の問題。これも参考書、過去問などで見ていないと初見では厳しい問題でしょう。

一方計算問題は、うっ!と思うものもありましたが、小問が誘導になっていたり、おまけでついている論述問題が比較的簡単だったりで点数が取りやすい印象があります。

難しいと言われていたのに簡単と言い換えられた理由

正直自分の中でも合格基準ラインは下がるだろうと思っていました。

ですが蓋を開けてみると近年で一番簡単だったといわれる始末。

この結果は、論説が得意か。計算が得意か。で明暗が分かれた気がします。

 

自分自身、結果としては計算問題を主に電験2種に取り組んでいたのですが、、、

はっち
はっち

長い間、育児と嫁さんの機嫌(ぇ?)を取りながらしていた頭にそんな計算問題解くような瞬発力はないよ。

と思っており、最初は論述で点数を稼ぐつもりでいました。

途中で計算問題中心にシフトチェンジしたわけではあるのですが、論説中心で今回の試験を迎えた場合を考えても、今回出題されたレベルまでたどり着けたかどうかわかりません。多分無理だったでしょう。そう思うぐらい論説が難しい印象です。

二次試験の内容が、電力管理(論述)60分、電力管理(計算)60分、機械制御(計算)60分の三科目だったら、今回のような評価は無かったかもしれません。

はっち
はっち

その場合、自分は一時間目終了時点でお通夜です。

今回の電力管理は見た目”簡単だった”といわれるかもしれませんが、

選択問題によっては”難しかった”と言われてもおかしくないです。

足切りって科目毎でもいいんじゃない?

もう一つ気にしているのがこの足切りライン。

まず、ここ十数年の電験2種二次試験の合格基準点数と足切り点数を掲載しておきます。

※ 電気技術者試験センターより

足切りラインが下がっているときはさほど気にならないのですが、今回のように例年に比べてあがっている場合。

なんで上げたの?ということが気になります。

もちろん、合格者数を例年通りにするために足切りラインを通常の平均点に戻した。と言えばそれまでなのですが。

電験2種においては過去十数年の間一度を除いて、ずっと平均点-5点の足切りラインのままです。

※ 電験1種二次試験は今年を含めると3度ほど足切りラインが平均点でした。

合格者数の調整のために足切りラインを上げた。

つまり。

合格点数に達していた者を振るい落としたとも取れてしまいます。

今回のような論述、計算との間に難易度の差がある場合、

一例ですが、高難度の電力管理の論述問題に取り組んだが、惜しくも平均点以下になってしまったが機械制御で挽回した。

という本来2種合格に足る実力を持った人達が惜しい結果になってしまった。

という思いを持ってしまいます。

ただ、あくまで本来の合格基準ラインに戻した。と言われればそれがあるべき姿であると思うのですが、それは問題の論説か計算かの性格を踏まえた上での、難易度レベルが一定であるという前提の上で成り立つのではないでしょうか。

書いていてしょうがないな。と思う部分もあります。ですが、調整の対象となってしまった人は、本当に惜しかった。本来なら受かってたのに。

そういう気持ちも拭えません。

せめて難易度差を考慮した平均点の調整があってもいいのにと思ってしまいます。

試験での合格者のおおよその人数が決まっているというある種、別の次元の制限が理不尽に思えてしまいます。

機械制御についても

機械制御は全体的に簡単だったと言われているのは、やはり取り組みやすい問題だったからともいえると思います。

ここでも怖いのが、みんなが解けている問題ということですよね。

平均点がどれぐらいかわかりませんが、例年に比べて高かったのではないかと思います。

それだけにうっかりミスが大きく響きます。

問1の誘導機であれば一次銅損と二次銅損を一緒にするのを忘れてたとか(←自分)

滑り周波数\(sf\)を\((1-s)f\)としてしまったとか(←自分)

問2であれば、変圧器のインピーダンスを基準容量にそろえていなかったとか。(←以前の自分)

問4で特性根が-1、-2にもかかわらず(s-1)、(s-2)と非安定領域に突っ込んでそのまま計算してしまうとか(←じぶn)

※ ちなみに残り5分で問4は間違いに気が付き号令寸前まで修正していました。あの時の発汗量はやばかった。

特に問2の間違いは計算の根本ですので、間違えるとかなり痛い。

ただ、考え方の点で部分点はもらえるはず。。。ですが実際にはどれぐらいもらえているのかわからないですよね。

ミスも実力かもしれませんが、その影響が大きく出そうな試験だったという気がしています。

合格者と不合格者の差は小さい。

選択問題である以上、選ぶ問題によって差が出るのは仕方のないことですが、論述、計算という問題の性格の違いを伏せて、結果だけで簡単と言われてしまうのは不本意です。

また、簡単だったから合格者がたくさん出た。というのは結果とボーダーラインによって見て取れますが、問題が簡単であれば、その中でも高い実力者が勝ち抜いたとも言えます。

電験2種は難しい試験です。

その中で合格者と不合格者にどれだけ差があるかというと、ほとんどないでしょう。自分のような人はさらにその差は近い、もしくは論説なら逆転しているのではないかと思います。

出題運が大きく響く電験。問題数が少ないだけに二次試験はよりその影響は顕著に出てきます。

できるだけ平滑化した難易度で出題してもらいたいと願うところです。

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