技術士に必要な業務の具体例 施設管理編

技術士一次・二次試験

こんにちは、はっちです。

ビル管理業務の実務経験では技術士の資格要件を満たさないんじゃないか。

施設管理をしているとそう感じたこともあります。

自分は電気主任技術者ではありますが、施設管理業務の範疇だと思っています。

ただ、そうであっても、無事、技術士(電気電子)に合格することができました。

今回はその受験体験を踏まえて、どんな仕事をしていくことが技術士としてふさわしいのか。

それを記事にしていきたいと思います。

前回は、技術士に必要な業務経歴について記事にしました。

技術士にふさわしい実務経験とは。実務経歴書に書くべき内容と8つの能力
技術士試験で問われる能力は、はっきり決まっています。実務に於いて、また論文試験に於いてもそれらを意識することで合格が近づくことは間違いありません。今回はその能力について紹介したいと思います。

今回は具体的に業務に落とし込みながら、合格できる実務経験の話をしていきたいと思います。

技術士にふさわしくない仕事は無い

技術系の仕事において技術士にふさわしくない仕事は無いと思います。

いきなり”思います”、とトーンダウンしていますが、全ての仕事を知っているわけではないのでご了承ください。

ビルメンだと技術士の資格を満たさないのでは。。。

と思っている人もいるかも知れませんが、どんな仕事でも一生懸命仕事のことを考えていれば、技術士として要件を満たさない仕事はないのではないかと思っています。

技術士二次試験の願書を出した段階で書類審査で落ちたという人を聞いたことがありません。さすがに業務内容で落とすつもりがあるのであれば、この段階で落としてもらわないと困ります。

ただ、試験センター側はそうは思っていないのでしょう。

どんな業務も技術士として合格できるだけの工夫はできる。という思いがあるのではないかと思います。

俺はライン作業だから決められたことをやるだけさ・・・

という仕事であっても、その作業の中でも改善できることはあるはずです。

作業間違いを無くす改善、検査項目の撤廃による効率化、工程の変更、設定値の改善。

どれも、

こういうもんだ。

という考え方ではずっとそのままですが、視点を変えて物事を見て、取り組むことで技術的な発展が望めます。

ただし、そのためにはやはり努力が必要です。

変更、効率化、改善はその仕事を熟知する必要があり、また人を動かし理解してもらう必要もあります。

そうしていくことで信頼も得られ、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決といった技術士に必要なコンピテンシー(資質能力)を満たすようになってきます。

施設管理を例にした技術士にふさわしい業務

技術士にふさわしい資質は8つの能力がありました。

・専門的学識
・問題解決
・マネジメント
・評価
・コミュニケーション
・リーダーシップ
・技術者倫理
・継続研さん

これらの内、専門的学識、問題解決は主に筆記試験で問われる項目になります。実務経験が重要な口頭試験で問われる他の項目に集中して解説していきたいと思います。

毎日の点検業務の効率化を図る

使用頻度の低い箇所の点検、清掃回数の削減。

一方で危険作業などの場合の二人での確実な作業実施。

業務の効率化、安全性の向上など、常に日頃の業務改善を意識することで評価マネジメントの面でアピールできます。

電気的な仕事で言えば、年次点検の作業手順の効率化、点検表の見直しなど。

決められた通りの仕事ではふさわしい実務経験とは言えません。

省エネ提案

空調機器のスケジュール見直し、使い勝手を考慮した温度の調整。

インバータを用いたポンプ制御の提案。

省エネによるCO2削減からの環境の保全することによる公益の確保は技術者倫理につながり、使い勝手を考慮した温度調整では、各所の調査、ヒアリングを通した、リーダーシップ、コミュニケーションがアピールできます。

提案する場所が自社に無ければ、発注側に提案するのもありでしょう。発注側のことまで考えてくれる提案は評価されるべきだと思います。

BCPの提案

災害時にどう事業を継続させるか。

このこと(事業継続計画(BCP))はビルの性能を知り、災害時にどうなるかを確認する必要があります。

外部からのライフラインが途絶えたときに、電気は水はどうなるのか。ということを正確に知っている人は自分たち以外少ないでしょう。

BCPの計画策定に携わり、必要であれば、より良いBCPにするために工事提案をすることもあります。建物の主要な部署とのつながりはリーダーシップにコミュニケーション、BCPの改善の面で技術者倫理もアピールでき、問題解決能力も向上していることでしょう。

知識を吸収する

ビル管理においては、その施設だけが基本的な業務対象であるため、他を知る機会はあまりありません。

そのため、積極的に外部講習、セミナーを受講することが大事です。

それだけではありませんが、広く社会を知ろうとする姿勢が継続研さんへの意欲を高めてくれると思います。

また資格を取得することも、技術力向上につながります。

技術士としてふさわしい仕事を考えよう!

いくつか該当しそうな項目を挙げてみましたが、これだけではないはずです。

ただ、どれも、普段の点検業務の枠を超えた業務になるかと思います。

技術士という資格は、常に前を向いて仕事を行う実務経験が必要だと思っています。

これらを満たすことは簡単ではありませんが、人によっては、

既にそんな感じの実務経験をしている気がする。

と感じた方もいるのではないでしょうか。

通常業務以上のことはするな!

職場環境によっては、

そんな余計なことするな!自分の仕事だけやってりゃいいんだ!

なんて言う人がいる環境もあるかと思います。

正直なところ、そういう環境では技術士試験に合格することは難しいかと思います。

 

偉そうなことになってしまいますが、それでも技術士になりたい!と思った方は、転職したほうが良いです。

とんでもないことをさらっと言っていますが、ここまで読んで、技術士になりたいと思った方は、そんな自己研さんが妨害されるような職場にはもったいないです。

もっと上のステージを目指せるはずです。

厳しい言い方になってしまいますが、勉強すれば合格できる試験ではないと思います。

常に仕事に前向きに取り組み、社会に目を向けて仕事に取り組んでいる人が技術士に近い人です。

やはり努力は必要です。それを支える環境も必要です。

国が認める最高権威を持つ技術士。

技術系最難関と言われている資格ですが、勉強だけでなく、自身の成長に大きな可能性を見出してくれる資格だと思います。

技術士試験は合格してからもスタートラインです。日々向上心を持っている方にとっては通過点でしかありません。

こんな技術士試験、社会人としての成長が見込めます。ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。

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