令和4年度エネルギー管理士試験の日程と難易度予想

エネルギー管理士

令和4年度(2022年) エネルギー管理士試験の日程は7月31日(日)で開催されます。

最後まで油断せずにがんばっていきましょう。

2022年(令和4年度)エネルギー管理士試験の日程

令和3年度エネルギー管理士試験の申し込み受付期間は4月4日(月)~6月15日(水)までとほぼ2か月あります。(インターネットによる申し込みは4月25日(月)~6月15日(水)です。

受験料は17,000円となっており、試験会場は北海道、宮城県、東京都、愛知県、富山県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県となっています。

エネルギー管理士試験の難易度はかなり高め。

合格率は20~30%とそれほど低くはないですが、元々電験3種を持っている人だとか、公害防止管理者などの資格を持っている人が多く受けるため、合格率は高めになっているようです。

例年ですが、なぜか富山県の合格率が高いんですよね。

すごく有名な講師がいらっしゃるとかでしょうか^^

受験申込後から試験までの流れ

7月8日受験票発送

7月31日 試験日

9月下旬 合否通知書

その後、合否通知書と一緒に送られてくる実務経験証明書を提出すると、晴れて免状取得の流れとなります。

免状取得はおおよそ2~3か月かかります。

エネルギー管理士に必要な実務経験は?代表者の押印が無くなる。
エネルギー管理士試験を受けるのは誰でも可能ですが、資格として社会で使用するための免状を取得するためには実務経験が必要です。 せっかくたくさん勉強して、資格取得したのに実務経験で免状がもらえない。というのは本当に残念ですので、受験する前...

電験3種試験も今年から年2回になり、今年は8月21日(日)と翌令和5年の3月26日(日)になっていますね。

電験申し込みは5月16日(月)からですが、6月2日(木)までと少し短くなっていますので並行受験される方は注意してください。

今年のエネルギー管理士試験電気の難易度予想。

合格率は公表されていませんが、昨年度は以前よりも合格率は高かったと思われます。

自分調べではありますが、例年エネルギー管理士電気の合格率は20%前後でしたが、

昨年(2021年)は30%後半の合格者が出ました。

ですが、昨年が簡単だったかと言われるとそうでもない気がします。

コロナのため受験を控えた方が多数いらっしゃった結果、合格見込みの低い方の受験控えにより、当日の出席者に対する合格率が上がったのではないかと思います。

エネルギー管理士試験 合格率

この結果を受けて試験問題作成者がどう考えるかは置いておいて、試験難易度に対する個人的感想から、2022年度の問題難易度を予測してみます。

課目1

問1 法規

大きな法改正もなく、例年通りとなるかなと思います。

一部、従来の語句の穴埋め問題と違い、

「この中から正しいものを選べ。」

のように若干捻った問題が出題されましたが、その流れが続くのであれば少し難化傾向かもしれません。

問2 エネルギー情勢・政策・エネルギー概論

こちらも例年通りかなというところです。

電験もそうですが、少しずつエネルギー源として原子力に注目が集まっている気がします。

地球環境問題についての環境省の発言もありましたので、より注目される可能性があります。

問3 エネルギー管理と基礎

電気・熱問わず出題される範囲で、熱独自の問題が出る範囲です。他の科目を通して物理計算の基礎を学んでおけばそれほど問題ないかと思いますが、わからない問題は捨ててしまってもそれほど問題になりません。

課目2

問4 交流回路

(1)では難度の低い問題が出題されました。さすがに難しくなるとは思いますが、鳳・テブナンの定理など、少しひねった回路問題の対策をしておくとよいかなと思います。

(2)の毎年出題される三相交流電源についてはコンデンサを組み込んだ回路が出題されました。平衡三相回路とベクトルオペレータについての計算は慣れておく必要があります。

問5 自動制御

(1)は例年よりは易化しましたが、それでもまだ難しい問題が出題されているかと思います。ブロック線図とラプラス変換だけでなく、今回のオペアンプやRC回路の微分方程式からの問題にも慣れておくとよいかもしれません。

(2)情報処理は範囲が広く非常に読みにくいです。IPv6とv4のように、近年普及してきたところは押さえておきましょう。

問6 電気計測

オシロスコープの問題や誤差の問題が出題されました。しばらく出題されてこなかった誤差の問題が出題されています。ここも読みづらいのですが、接地抵抗計やホイートストンブリッジ回路などは知っておきたいところです。

課目3

問7~問10は全体的に計算問題は定型問題が多く出題されたイメージですが、文章題の難度が上がったような気がします。エネルギーの分野、施設管理の分野など幅広い知識を得ておく必要がありそうです。

計算問題については基本的には損失の問題が出題されます。

また、多くの電力を消費している誘導電動機についてはしっかり押さえておきたいところです。近年同期機についての出題が多くなってきている気がします。文章題での永久磁石型同期電動機の出題などが見込まれます。

課目4で出題されることもあります。同期機関連は難しい分野ですが、しっかり学習しておきたいところです。

課目4

問11(1)については、パワーエレクトロニクスの分野から出題されました。この範囲は課目3なのか、課目4なのか曖昧なところです。どちらで出題されても基本知識は一緒ですので、落ち着いて取り組めば大丈夫です。もし今回のように課目3の範囲が課目4にはみ出てくるようであれば、誘導機のV/f制御、ベクトル制御など出題されやすいかなと思います。

(2)は電気自動車の運転について出題されましたが、非常にとっつきにくかったと思います。その結果はそのまま難化という反映がされたと思われますので、通常の電気自動車のvtグラフの問題あたりに落ち着いてくれないかなと思います。

しかし、こういう難易度の高そうな問題は良く出題されます。よく読めば大したことは問われていないケースもあるため、時間を見つつ取り組んでください。

問12では、エレベータの運動方程式でしたが、こちらも定型問題です。しっかりとっておきたいところで、続く問題も定型問題の送風機の問題でした。そうすると次年度はポンプの問題か。

今年問11でテーマが盛りだくさんの問題が出題されたため、どこから出題されてもおかしくないかなと思います。

問13~問16については例年通り過去問に近い形で出題されるのではないかと思います。

その中でも問15の照明問題は例年難しい気がします。

このあたりLEDへの変換効率から省エネルギーについての出題がされるのではないかと思うところです。

2022年は難化傾向!?

ざくっと2022年のエネルギー管理士試験の予測をしてみましたが、全体的な合格率の高さから難化傾向になるのではないかと思います。その中は課目3が若干取りやすくなるかもしれません。

2021年度の問題の難易度としては簡単ではありませんが、平均的だったかなと思います。そんな中、それほど難易度に差ができるわけではないとは思いますが、一番気になるのは課目2の問5の自動制御です。

電験3種ではあまり触れない範囲のため、苦手とする人が多いのではないでしょうか。

それ故に、難化の傾向はそのまま合格率に直結します。

課目合格がある以上、それぞれの科目、また年度毎に取りやすい、取りにくいがあると思います。

基本はすべて合格するつもりでいて、その中でも難しい問題は深追いせずに、取りやすいところを得点し、しっかり合格していきましょう。

コメント

  1. なおみん より:

    はっちさん、こんにちは。昨年課目1,2に課目合格しています。課目3,4の過去問を2008年度まで
    5周しました。思うことは、2010年以前の問題は毛色が違う?というか2022年からの10年間より
    問題が難しいと思いました。電圧降下の式とか与えずに攻めてきます^^
    これから、2013-2022を再度集中したいと思います。

    • はっち はっち より:

      なおみんさんこんにちは。
      もうそれだけの年度を5周も終えられているんですね。実力はついているものと思いますので、
      試験日まで油断しないようにしてください^^
      確かに昔の課目3の難易度はかなり高いですよね。ずっと易しめの傾向が続いていますので、今後も続くかなと思います。
      一方で課目4は難しいままですので、落ち着いて取り組んでください。^^