電験1種一次試験と2種一次の大きな違いは最終合格のためにとても重要

電気主任技術者試験(電験)

こんにちは、はっちです^^

今回は前回の2種一次試験と二次試験の関連性について書きましたが、

1種試験になると一次試験の位置づけが2種の時とはまた変わってきます。

高い向上心を持った人が受験する1種試験。

その一次試験の意味を考えていきたいと思います。

電験2種の一次試験と二次試験の関連と越えなければいけない理由
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電験1種一次試験と2種一次試験の難易度

電験1種一次試験は2種から引き続き4科目の受験になっています。

ただ、難易度は2種一次試験に比べて爆上がりします。

選択問題であるがゆえになんとか答えられてしまいますが、その難易度は最後の難関である1種二次試験と同レベルとすら思っています。

それぐらい内容は深いものになってきます。

各科目ごとに見ていきたいと思います。

電験1種理論科目

2種一次試験に引き続き1種一次試験も最難関は理論科目となっています。

2種から出てくるようになる微分、積分は当たり前のように用いられ、\(rot(A),div(B)\)などに微分が高度化したものも出題されます。

2種まではなんとか避けることもできたアドミタンス、サセプタンスなども、

1種では使えるようにならないと時間が足らなくなります。

はっち
はっち

自分は分母分子をひっくり返して使ってました。

そして課される、とんでもない計算量。

それほど計算量の多くない年もありますが、一部とんでもないものもあります。

ただ、これを乗り越えられないと1種二次試験では太刀打ちできません。

二次試験ではより大変でより長い計算が待ち構えています。

この下積みは非常に重要だったと思います。

先ほど1種一次試験は二次試験と同レベルと話をしましたが、この理論科目においては、二次試験以下です。ここで挫けてはいけません。

電験1種電力科目

電力科目はこちらも2種と同様に合格率はかなり高いものになっていますが、実際には合格率ほど簡単ではありません。

2種の時よりも電力系の専門職の方が増えているというのも一因ですが、ここまで来る人は、かなりの電気についての知識を所持しています。

そして、電気のことがわかるようになってくると面白くなってくるのが電力なので、どんどん深堀できてしまう科目でもあります。

また、2種二次試験では電力管理の配点が高いことからも、重きを置いて勉強してきた方も多いのではないでしょうか。

結果、合格率は高くなっていますが、簡単ではありません。

内容としてはこちらも二次試験レベル。深い知識が必要ですし、とんでもなく広い範囲から出題されます。

正直なところ、

はっち
はっち

分からない問題はしょうがない。

と思うしかないと感じることもあります。

電験1種機械科目

こちらも比較的合格率は高くなっていますが、こちらの難易度も個人的には二次試験レベルです。

逆に言えば、範囲が限られる二次試験の機械制御分野においては、両方に密接に関係する場所が多いので、しっかり勉強しておくと二次試験が少しだけ楽になる科目かと思います。

ただ、残念なことに、2種二次試験で多くの人がパスしている(と思っている)パワーエレクトロニクスの分野についてがっつり一次試験で出題されます。ここを避けては通れません。

またパワーエレクトロニクスの分野は半導体も含みます。

これらのダブルパンチが機械科目の合格率を押し下げているのではないかと思うぐらい難所です。

また、これが最後と言わんばかりに電熱、電気化学、照明、情報処理などの分野も出題されます。ただ、こちらはエネ管などでしっかり勉強していると比較的取りやすい分野なのではないかと思います。

パワエレ以外でがっつり点数を狙っていくのもありですが、正直パワエレが配点の大きい20点問題(80点満点中)の場合もあるため厳しいです。

範囲の広い一次試験はかなり厳しい戦いになります。

ただ印象としては、分からない問題はみんな分からない。という気がします。

知識の深さもそうですが、うっかりミスが致命的になる分野です。

電験1種法規科目

法規については1種らしい特別高圧系統の問題が出題されることが多いです。ただ、需要家側の問題も多く出題されます。

3種から続いて、電圧系統が高くなるにつれて範囲がどんどん広がっていくようなイメージです。

ただ、案外問題作成者が好きそうな分野は過去問を見ているとぼんやり見えてきますので、そこをしっかり押さえて置けば点数を取れるのではないでしょうか。

出題のレベルとしては、時々二次試験でも出題されるものが選択式になったようなレベルです。

内容は同じなのですが、二次試験では選択肢が無く、記述での穴埋めなどを出されると途端に難易度が上がります。

電験1種の一次試験と二次試験

電験1種の一次試験は、2種の一次試験のように基本知識の総まとめのような感じではなく、1種二次試験である程度分野が限定されてしまうため、

一次試験と二次試験で異なる分野の知識を全て網羅してもらおうかな。

という気がします。

出題傾向が絞れる一次試験と二次試験

そのため、一次試験と二次試験では大きな分野(電力で言えば火力と水力、機械で言えば4機)のようなものを除く出題分野はほぼかぶりません。

出題傾向を分析するためにも一次試験は重要です。

ただし、令和4年度の機械一次試験で変圧器が出題されなかったため、”二次試験の機械制御での出題は間違いない”と感じていたのですが、実際には、電力管理で変圧器について2問も出題され、機械制御では出題されない。というイレギュラーなこともありました。

また、短い時間の中で長い計算を解かせる。二次試験はもっと過酷という状況からも、1種一次試験をしっかり超えてこないと、二次試験は門前払い。という感じさえします。

内容を理解し、計算式を理解することでより二次試験の合格に近づくものと思われます。

 

一次試験を乗り越えられれば二次試験に必要な基礎は身についているものと思われます。

後は二次試験まで色々な問題に触れて、内容を理解してください。

電験1種を合格するには問題が解けるだけでなく、理解をしておくことが非常に重要になります。

短い試験時間の中で自信を持って迷わず解答できるような実力が必要です。

頑張っていきましょう。(私も)

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